歌舞伎町の怪。付き合っている男が居ない。と思ったら塀の中だった

こんにちは。マグロのとろみんです。

歌舞伎町の住人として過ごしていると不思議なことが沢山起こる物で、

「あの人最近連絡来ないなー。」と思っていると

俗世から離れた塀に囲まれた場所にいた。という事が時々ありました。

 

16歳の頃、定期的に会っていた男性が

まさにそんな状態になったことがありました。

 

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「今」を生きる新宿の不良たち

 

それは暑い夏の年でした。

私はちょうど歳バレして水商売の店をクビになったばかりで

特に何もしていない時期だったと思います。

 

当時学校もやめて家出もしちゃってたので、

「どうせ世間には理解してもらえない」

”歌舞伎町でフラフラしている”という状態を説明しても怒られるだけ。

なんて気持ちに支配されていました。

 

今考えると、「お前が選んだ人生だろ。あほか。」と思いますが

当時は自分で撒いた種のくせに、世間様に対して劣等感を抱いていました。

 

 

そういう劣等感の塊。みたいな状態であればあるほど

男性に溺れたりしそうなものですが

不安定過ぎる生活に私は必死だった為か、

逆に恋愛がどうの。とか考える暇がなかったです。

 

むしろ誰か特定の人のモノになる。

という考えすらなかった気がします。

 

そんな「世間に対しての負い目」と「心の余裕のなさ」この2つの要素から、

その頃の私は「誰かと付き合う」という考えはなく

惚れた腫れたとかじゃなく、お互い一緒にいたければ居ればいいし

そうじゃなかったら居なければいいんじゃない?

みたいなスタンスでした。

 

 

今考えればそれって刹那的過ぎるし

見たくない現実に蓋をしているだけ。

さらに言うと世間に対して心閉ざしすぎでしょ。と思います。

 

とは言っても、なんでもかんでもオープンにすれば良いってもんじゃないし

そもそも育った環境は、全員バラバラなんだから

分かり合える方が奇跡だよな。とも思います。

 

とにかく当時の私は、人との距離が近くなりすぎないように。

という意識があった事は間違いないです。

 

 

そんな折、歌舞伎町内で出会った男の人と時々会うようになってました。

10歳位上の人で、不良を稼業にしていそうな人。

 

会った時、「最近塀の中から戻ってきた」と言っていたのでそっち系かな。と思ったけど

仕事の事や今までの事に関しては、私からは聞きませんでした。

 

実は本名も知らないかも笑

一応名前は「翔」と言っていましたが多分、それは通称だった気がします。

 

当時の私は、あまり自分の事を詮索されたくなかったので

相手にも細かい事は質問しませんでした。

 

 

家出中の16歳の私は、付かず離れずの関係位がちょうど良かった

 

そんな感じで

多分数日に1回位、翔君という人が昼間家にやって来て

眠けりゃ昼寝してく時もあるし

たまにご飯食べてく。みたいな感じで会ってたんですね。

 

ご飯。といっても当時料理が全く出来ないに等しかった私だったので

出した食事がお粗末過ぎてビックリさせた事がありました。

 

その時、

「そういう稼業の人も驚いたりするんだね。

でも文句言わず全部食べた。何気に人間っぽいじゃん。」

みたいな事を思った記憶があります。

 

 

翔君という人が、よそで何してたかは全く知りません。

 

でも相手がフラッと来れて、こちらもそれを受け入れられる様な関係って

根本的なとこでは「あり」だったのかな。と今では思います。

 

相手だって来たい。と思うから来るのであって

来たくなければ来ないんですよ。

それ以上でもそれ以下でもない。

変にあれこれ考えてるよりもよっぽど人間らしい。とも思えます。

 

私自身も、本能的に生きてた頃の方が相手を丸っと受け入れられていたな。

と思います。

 

 

見境ないなー。人の心の隙に入ろうとするなんて100年早いんじゃ

 

適当に会うようになってから数ヶ月。

ある日、翔君という人からしばらく連絡来てない。と気が付きました。

とはいえ元々ふんわりした関係だったし

私自身が、誰かに属する。みたいなの望んでなかったので

「ま、いっか」と思ってたんですね。

 

すると程なくして

知らない人から私の携帯に着信。

電話の主は、翔君と初めて会った時、その場に一緒にいた男の人でした。

 

その人:「あ。俺の事覚えてる?翔と会った日、一緒にいたんだけど。」

私:「あ。はい。」

その人:「翔さ。もうそこ行けないから。パクられた」

私:「へ?」

 

理由は聞いてないけど、その人曰く

なんかやらかしてしまった。という事でした。

 

ふーん。そうなんだね。

わざわざ連絡ありがとうございます。と思ってるとその人は

最後にこう言いました。

 

その人:「ってことでさ。翔はもういないから、今度俺と会わない?」

 

私:「・・・・。」

 

てか、その人とは1度しか会った事ないのに

私の事誰か分かって電話して来てる事自体、変な感じでしたが

今度は俺とどうなの、とかふざけた事ぬかすあたり

それに乗っちゃう女子もいるって事なんだね。と驚きました。

 

適当に電話切りましたが

付け入る隙を狙ってる輩が多いんだね。。。。はぁ。

と、非常にモヤっとした出来事でした。

 

 

裏稼業の人達の中には、その瞬間の「人の心のゆらぎ」

を利用して食いつないでいる人も多いって事なのかな。

 

歌舞伎町界隈で自分軸持たずにいたら

あっという間に人生転落してめちゃくちゃになる。っていうのは

そいういう事なのかなー。と今更ながら理解しました。

巻き込まれてしまったら、たまったもんじゃないですね。

 

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人生において偶然はないのだ。すべて必然的に起きてる

 

ということで

あっという間にいなくなってしまった翔君という人。

 

そんなすぐ居なくなる可能性のある人だとは思いもしなかったので

粗末なご飯しか出してあげられなくてすみませんでした。

って感じです。

他に料理の得意な女性も周りに居たことを願うばかりです。笑

 

 

さて。16歳の私はその事件に対して

本当に「明日どうなるか分からない」世界で生きている人達っているんだな。

なんてことをボーっと思いました。

 

そういえばその頃、裏稼業の方々との出会いが多かったのはたまたまかな。

なんて思ってましたが

刹那的に生きていた私の心と、明日どうなるか読めないからこそ

「今」この瞬間を生きている不良さん達。

 

単純にこの似通った2つの波長が

引き寄せ合ってしまっただけの話。だったんですね。

 

偶然でも何でもなく自分が起した必然的なものだったと。

自分の心がどこに向かっていて、何を求めているか。

これに向き合う事無く、その日暮らしをしてしまっていた私自身が招いた結果だったんですね。

 

 

ところで。そういう職業の人達ってイメージ的に

目的を達成する為ならば手段は選ばない。というイメージがあったのですが

 

明日どうなるか分からない。

という生活ならばそりゃ手段選んでるヒマなんでないよな。

格好いいとか、格好悪いより結果を重視するよね。と思いました。

 

結果ださなきゃ後がないから行動力はハンパなくあるんですよね。

 

世間のルール的なものや選ぶ手段。という意味では

完全にアウトな人達ではありますが

考えながら行動する。という点や、常識に囚われずアイディアを出す。

という姿勢に関しては学ぶものがあったりするのかなー。なんて思いました。

 

 

今日は以上です。

読んで下さりありがとうございました。

 

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