【ザノンフィクション】エグさと面白さを失った番組が1000回記念を迎えたよ♪

写真出典元:ザ・ノンフィクション
こんにちは。マグロのとろみんです。

フジテレビ系【ザ・ノンフィクション】放送1000回ですって。めでたいですね♪

 

正式には2021年4月18日放送分が1000回記念。

今回の2021年4月11日放送分は999回目でした。

 

私が初めて【ザ・ノンフィクション】を観たのは

1996年の後半だったと思います。家出中の10代の時。

 

そんな私も立派なアラフォー笑

今回は私なりの1000回を振り返ってみようと思います。

 

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目 次

 

 

心えぐる様な生々しさ、見たい物怖さで観てた

 

【ザ・ノンフィクション】1000回記念は

2回にわたり、名作をダイジェスト版で振り返る回です。

 

今回2021年4月11日放送分は

番組が開始された1995年から2010年までの名作振り返りでした。

 

なんか。

バーっと振り返られる昔の映像をみていて思ったんだけど。

 

90年代の頃取り上げられた人達の方が

今取り上げられている方々よりも

人間の生々しさが直接的に描かれていて良い意味でエグかったな。

なんてことを感じました。

 

ここのところ放送される作品は

なんとなくまとまりが良いというか。

小ぎれいな物が多いなぁと感じる作品が多い。という印象を私は持っていて

 

 

でもその印象を抱くのって

私の年齢が上がってきたから、テレビ観る時に一歩引いてみてしまう自分がいて

そうやって思うだけなんだろうか?

 

とも思っていました。

 

 

が! 放送1000回スペシャルを観た今なら断言出来ます。

【ザ・ノンフィクション】が一般の方々を密着し始めた頃の作品の方が

今の放送より間違いなく生々しい。

 

その日を生きるのに精いっぱい。とか

なんとか生活を維持するために這いつくばって生きている。

という方々や

時代の歪みを象徴する方々が沢山取り上げられていたんですよね。

 

 

そういう方達って

お世辞にもキレイ。とは言えない

生活感溢れまくってるごちゃごちゃした様な場所に住んでいたり

 

正直なところ

直で見たくないような底辺っぷりが

隠す事なくテレビに映し出されていて

 

その懐かしの映像たちは

ダイジェスト版だったとはいえ、

10代の時に見たような「・・・うわーーー。。。。」

と自分の心がだんだん引いていくような感覚を久しぶりに覚えました。

 

何であの頃はそういう登場人物たちが多かったんだろう。

 

時代背景的に

不景気突入して世の中真っ暗な感じだったし

倒産件数がMAXだった頃。

というのが影響してるのかな?

 

 

そんな時代背景考えてて思い出したんだけど

10代だった当時は番組見終わったあと、

番組に対しての感想とか、何か心動かされたとか感じる事はなく、

 

ただただ、虚無感というか。

何もする気がなくなるような虚しさを感じてました。

 

 

多分だけど、

家出中だった自分は

どっかで「自分も世の中の底辺」っていう気持ちもあったし

「明日が見えない」という気持ちには常に追われていたので

 

「その日を一生懸命生きている人」とか

「生活感溢れまくっている生活に追われている人」

みたいな感じの人を見ると

 

「他人」

という目線ではなく

 

自分の将来。という視点で見てしまい

まるで自分がその主人公達になったかの様な気持ちで観ていたから

虚無感を覚えていたんだと思います。

 

 

だから90年代後半の【ザ・ノンフィクション】は私にとって

ものっすごい重い番組でした。

そのせいだと思うけど

 

家出中に観た回はどれ1つ内容は覚えていません。

 

自分が主人公になった気持ちの目線で観てたから

エグすぎたし

重すぎて記憶の中から消し去られている気がする。

 

 

「平成の金の卵たち」毎日怒られる自分と被りキツかったなぁ

 

そんな私の中で

【ザ・ノンフィクション】といえば?

と聞かれて答えるならば。

 

98年からシリーズで放送された

「平成の金の卵たち」 ですね。

 

私が観て印象に残っているのは

99年放送と00年放送分だったと思います。

 

「平成の金の卵たち」シリーズは、

中学卒業と同時に東北から1人東京に出てきて

働き始める子達の話です。

 

就職先が東京の割烹料理屋さんという事。

そして

そこに住み込みで働くという事。

これらが

まるで昭和30年代、地方から電車に揺られ上京してくる

就職組を思わせるね。

丁稚奉公的な。

 

というところから

「平成の金の卵たち」というタイトルが付けられてます。

 

 

99年とか00年頃中卒で就職する子達は

全体の1%程度。

皆が学校に行く中、右も左も分からない状態で働き始め、

 

毎日山の様に覚える事があり、

大人の社会のルールも覚え、

そして厳しい料理人の世界。何かする度に怒られたりして

正に修行。って感じの様子を映したシリーズでした。

 

 

たまたま家で「平成の金の卵たち」を観てた私。

当時20歳位でしたが

その頃私は、とある事務所でそれこそ「平成の金の卵たち」のごとく

社会人として育ててもらっている最中でした。

 

時に事務所に泊まり込んだりしながら働いていたわけなんですが

 

その事務所の方は

本当に厳しかったし、手を抜かない性格の方だったので

毎日どやされたり、引っ叩かれたりする日々をすごし

(あくまで教育の一環です。)

何度ももう無理だ。と思いながら過ごしていました。

 

そんな頃に観た放送だったので

私にとっては全くもって面白くない回だったし

 

「金のたまご」達が怒鳴られたり

出来ない事を繰り返し練習して泣いているのを見たりすると

むしろ私と被って

胸糞悪くなった回でした。

 

で。

なんでそれが一番の記憶に残っている回か。

っていうと、

こんな思い出があるからです。

 

 

その私を育ててくれていた事務所の方も

たまたま「平成の金の卵たち」 の放送を観ていたみたいで

 

 

月曜日に事務所に行くと

「おぅ。昨日さ、ザ・ノンフィクション観たんだけど、お前みたいな不器用な奴が出てたよ。」

と話しかけてきたんですね。

 

で。

私はその放送観てたけど

自分と被り胸糞悪かった回だったので

「そうですか・・・。」

とだけ答えたのですが

 

それに対してその事務所の方。

こんなことを話し始めました。

 

「あのさ、その番組中、不器用で料理人としての成長が遅い子が

何度も何度も大きな声で挨拶する練習してたんだよな。」

 

「それ見てさ、最初は不器用でお前と似てるなーって思ったんだけどさ。」

 

「料理人って厳しいから段々その子の同僚が辞めてっちゃって、

最後2人位になっちゃうんだよ。

それでも黙々と修行するその不器用な子を見てたら

逆に最後に残るのは不器用でも諦めない子なのかなぁ。。。って考えさせられたよ。」

 

って。

 

さらには、

 

「中々仕事を覚える事が出来ず、

かといって行動力でカバーできるわけでもない私を怒ってばっかいたけど

(営業職だったので、動け―――って怒られてた)

 

最後残るのってお前みたいな奴なのかなぁ。」

みたいな事を静かに話していたのを覚えています。

 

 

まぁ。

その後、その方は

「むしろ、もっと厳しくしてしっかり育て上げなきゃ」

と思ったのか分かりませんが

 

それまでよりもさらに厳しくなり

毎日ガッコンガッコン怒られ続けました。笑

 

でも。

その方のお陰で私はその後どこの職場行っても

恥ずかしくない人材になれたので

今でも一番感謝している師匠です。

 

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歯を食いしばり偉業を成し遂げた人ではなく、エグいのカモーン

 

さて。

【ザ・ノンフィクション】歴25年に達そうとする私が

今後番組に期待する事を書いて終わろうと思います。

 

今回の1000回記念ダイジェスト版観て

あぁ。やっぱり私は

 

装飾ない煌びやかでない

生活感溢れちゃってる様な人物が出ているザ・ノンフィクションが好きなんだな。

と思ったし

 

一見そういう構成って

なんの抑揚もなくてつまらなそうに見えるんだけど

 

何処にでも良そうな方々が

世の中の闇にのまれそうになっている。

または逆に開き直ってめちゃくちゃになりかけている。

 

ちょっとボタン掛け違えてしまったら

自分にだって起こりうる様な恐ろしさを感じる

【ザ・ノンフィクション】が好きなんだな。という事を思いました。

 

 

日曜の昼間2時は虚無感を感じないと物足りません。

 

 

という事で

最近よく取り上げている様な

「この人すごい・・・」や

「感動したわ・・・」っていう回だけでなく

 

人間だからこその生々しさを今よりも多めに流していただき、

観た後、どっか後味悪く、頭がボーーーっとする回も

ガンガンお届けいただける事期待してます。

 

 

今日は以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

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