とろみんです!

先日何の気なしに歩いていると不思議な正月飾りがありました。

調べてみると江戸時代から続く日本橋流の「門松」の1種でした。

今日はその”江戸時代”門松の事について書いていこうと思います。

 

江戸時代の門松?何か違うの?

 

まず私が見た正月飾りはこちら

 

松は付いているものの、笹も付いていて、一般的な正月飾りとはちょっと違う。

 

これを初めて見たのは12月13日。

その前日の12月12日にも同じ場所を通っているのですが
その時にはなかったんですね。

なんだろう。。。。。

と思ったのもつかの間。

 

・・・はっ!!!
12月13日は江戸の下町界隈では正月事始めの日!!これは正月飾りに間違いない」
と半ば確信したのでした。

 

それもそのはず。この門松を見たのは、神田から新日本橋方面に伸びる”日銀通り”

かつての江戸の中心地だったのです。

 

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江戸後期の門松は笹付き

 

この正月飾り、調べたら江戸時代の後期に商家を中心に飾られた門松。とのこと。

 

 

 

動画紹介
分かりやすいように大きな笹付きタイプ門松の映像を紹介します。
宮崎県の飫肥城跡で江戸時代~飫肥家に伝わるこの笹タイプの門松を祀った様子の映像です。

 

元々の門松は文字の如く

松の木そのものを門の前に立てた事から「門松」と呼ばれるようになりました。

松の木は昔から不老長寿、生命力の象徴だった為
めでたい。とされ

長寿を願う新年のお祝いの際飾られるようになったのが始まりです。

 

そして松は 「神様の安息地。」 とも言われ、
福の神である年神様に自分たちの家にも来てもらいやすいように

目印という意味を兼ね、

「神様!!ここは浄められてますよ。」と、門の前に立てたのが最初です。

それが形を変えながら現代まで

門松をお正月に飾る。という風習に繋がっています。

 

 

ちなみに私が見た日本橋流の門松がある場所は

新日本橋2番出口を出て日銀通り方向に向かうとすぐある八十二銀行

そして江戸通りから日銀通を神田に向かう方向
花屋や普通の商業ビル

三井住友銀行日本橋支店の、日銀東門側出口

江戸通り沿い 新常盤橋交差点近くの 商業ビルや、付近にある鰻屋さんいづもやさん等々

住所的には日本橋本町や日本橋本石町3丁目あたりです。

 

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◆追記◆

12月20日を過ぎた頃
門松にしめ縄が加えられました。

細いしめ縄に、前垂れが付いているのが日本橋流みたいです。

↓これは八十二銀行ですが 12/20より前の状態

 

↓12/20以降こうなった

他の日本橋流門松もほぼ同じ様に細いしめ縄が追加されていました。

 

江戸時代にはいつから正月準備をしていたか。にご興味ある方はコチラ

旧暦の新年、江戸時代ではいつから正月準備をした?

松。。。。。おめでたいのは何故?

 

そもそも松の木が昔から不老長寿、生命力の象徴であり
めでたかった。

と言われても抽象的でちょっとイメージしづらいかと思いますが

 

松の木が何故めでたい席での定番になっているのか?

松は真冬の寒い日でも青々しい葉を付け一年中葉が茂っていますよね。

そんな様子が当時の方々には「枯れない」=「不老・若々しい」
というイメージを与えました。そしてそのイメージから神の依り処。とされました。

 

 

実際はとても手の掛かる難しい木ではあります。虫も付きやすいし病気にもなりやすい。

しかしながら、きちんと付き合って、手入れをしていけば
樹齢700年なんというとんでもない年月を生きている松の木も少なくありません。

 

東京の八芳園でも江戸時代からずっと手入れを続けている
松の盆栽も沢山あります。立派なお庭がある京都の三千院にも樹齢700年以上の大きな力強い松の木があります。

 

昔の方が、松の木がそんなにも長生きしてくれると知っていたとは思いませんがまさに「長寿」を表す正月にぴったりな木なんですね。

 

江戸になると門松の形が変化していった

 

さて、話は江戸に戻り

江戸に入ると松に加え、竹も不老長寿である事の例えとして

「松は千年、竹は万年。」と表現される様になりました。

 

竹は真っ直ぐ伸びること。そして風などにも強く、しなる。また成長がとても速いことからも

繁栄を象徴し、おめでたい。とされ門松の飾りに採用されていきました。

 

現在の三本松を飾ったタイプの門松が登場するのも江戸時代からです。

 

 

私がみた笹の葉付きタイプは

商売が繁盛するように。と、商家(大店)を中心として飾られていた物です。

大きなものほど財を反映するとされ、数メートルもの高さがあるものが取り付けられるようになったと言われています。

 

笹の葉が付いたままなのは、広がり=商売がどんどん拡大 というイメージだそうです。

こういう考えを聞くたびに本当に江戸っ子は縁起を担ぐんだな~と思います。

 

また、数メートルあるのでその門松の取り付けは鳶職にお願いしました。

時代や地域によりさまざまな形の門松が存在して面白いですね。