夜逃げ&給料持ち逃げされた!やばいキャバクラ店の見分け方を伝授

こんにちは。とろみんです。

ふと思い出したのですが、私が初めて働いた水商売の店は

ある日こつぜんと姿を消し、なくなってしまいました。

いわゆる夜逃げですね。

その事は私の記憶からすっかり消し去られていたのですが先日投稿した

15歳で歌舞伎町の女になる「前夜」緊迫の17時間

を書いている際に思い出したので

今日はその経験から、夜逃げするようなお店で働く。

という悲劇に合わないためには入店時何を気をつけたらいいか。を書いていこうと思います。

 

 

 

目 次

 

 

勤務開始から3週間。店が消えた!

 

その店は六本木にありました。

私は高校1年生、15歳の夏でした。

 

夏休み中、六本木の交差点から六本木1丁目に向かう途中にある

小さな店で働き始めました。

キャバクラより少し落ち着いた雰囲気の店で、

テーブル3つ位とカウンターだけのこじんまりした規模の店でした。

 

確かそこのオーナーと知り合いだった方に紹介されたのがきっかけです。

お店に来るお客さんはほとんどオーナーさんの知り合いだから

皆良い人で接客に困ることはありませんでした。

 

しかも店はオープンしたてで女の子達も全員新規での募集だったし

ノルマをうるさくいわれる事もない店だったので

女の子同士も仲良くワイワイと働いていてすごく楽しかったのを覚えています。

 

 

3週間位経ち、始めての給料日を迎えました。

 

仕事に向かう途中、渋谷に寄って買い物をしていると

渋谷センター街で、どこかのTVの取材を受けました。

 

「この夏休みにしたバイトはなんですか?」

 

私は能天気に

「歳をごまかしてキャバクラで働いていまーす♪

時給5千円。今日給料日ですー。」

と答えました。

 

・・・回答がアホ過ぎて書いてて恥ずかしい・・・。

 

話を戻します。

 

TVの取材スタッフさん達は私の回答を聞き

お互いに目配せをすると一言

「使えないな・・・・」

と言って去っていきました。

 

あっという間に去っていくTVスタッフ達を見て

「なんだか解せないなー。」と思ったものの

今日は給料日。

ルンルンの気持ちで六本木へ向かったんです。

 

店に到着すると既に来ていた女の子達が外に立っているではないですか。

聞くとまだ店の人が来ておらず、入れない模様。

 

変だな。と思いつつ周りを見渡すと

いつもは置いてないダンボールの空き箱や、不自然な荷物が廊下の隅においてありました。

「なんか変だね?」と話しあう私達。

 

そんな私達の様子に気がついたのか、隣の店のスナックの方が外に出てきました。

そして

「どうしたの?なんか今日の夕方、お宅の店からガタガタと荷物だしている人がいたのよ。

うちの人と、あれ?お隣さん今日は随分早いんだね。なんて話してたのよ。

変な雰囲気だったけど大丈夫?」

 

と教えてくれました。

 

その一言で悟った私達。

まさかの夜逃げです。

 

まーじーかー。

 

給料持ち逃げ。

人生初めて働いた水商売のお店で飛ばれる。

という貴重な経験をしてしまいました。

ウソみたいだけど本当の話です。

 

 

夜逃げされた事に気がついた同僚たちの様子

 

夜逃げ。

そんな事が自分の身に起こるなんて思ってもみなかったので

不思議と怒りなどの負の感情はまったく起こらず

私はTVでも見ているかのような、まるで他人事かの様な気分でした。

 

ボーっとする世間知らずの私を横目に

他の女の子達は「今月の生活きついわーどうしようか」とか言いつつ

 

「どこか良い店知ってる?」

などと情報交換を始めました。

 

その様子を見ていて皆強いなー。と思いました。

すぐに気持ちを切替える逞しさ。

窓ぎわ族。と呼ばれるような、給料をもらう為だけにダラダラ仕事してる人達に見せてあげたい生命力の強さです。

 

女の子達はしばし話をし、その場に居てもしょうがないから帰ろう。となりました。

 

帰り際に、廊下に置かれていた見慣れない空き箱や

不自然な荷物に目をやると

なんと、それは女の子達の荷物でした。

 

オーナーは自分の荷物だけ持っていって、

女の子達の物は廊下に放り投げていったんですねー。驚きです。

 

女の子達は「あ!これ私のだー」と言う感じで自分の物を回収。

 

特に私の荷物はなかったのですが

手ぶらの私を見て、女の子のうち一人が

「これ、今日居る誰の物でもないから持って帰ったら?」

と箱に入ったままの新品同様の靴を差し出してきました。

元々お店が女の子にレンタルする為に用意した靴だったのかもしれません。

 

ちょうどサイズが合ったので持って帰りましたが

給料未払いなのに、靴だけ現物支給された感じでなんだか変な気分でした。

 

 

考えてみたらおかしかった点 3つ

 

ところで初めて働いた水商売の店だったので

当時は全くおかしな点に気がつきませんでしたが

今考えてみると沢山のおかしい点や、最初から飛ぶつもりだったな。

と思う点があります。

 

◆時給5千円

髪の毛を毎日美容院でセットする必要のある高級クラブや、自分である程度お客さんを持っているなら相場ですが

小規模でノルマもないのに時給5千円は高すぎですね。

無知って怖いですね。

当時は相場を知らなかったので六本木はそれ位なんだ。と思っていました。

 

◆お客さんを呼んでいるのはオーナーだけ

私は1店舗目だったので呼ぶお客さんがいませんでしたが

考えてみたら他の女の子も自分のお客さんを呼んでる様子がなかったです。

お客さんはオーナーの知り合いがほとんど。

 

これで時給が低ければ、オーナーさんの呼んだお客さんの相手をするのが仕事。

で理屈が通るかも知れませんが、そうではなかったので不自然だと思います。

 

◆女の子達はみんなダブルワーク

そういえば皆学生とか、OLさんとかメインの職業があり

副業で働いていました。専業の方皆無。

 

素人を売りにしている店。

と言えばそれまでですが「全員が副業」は、

将来的に店を維持する。という意味では難しいから変かな。と思います。

 

これは推測ですが、ダブルワークの子の方が本業で水商売やっている子より

いざ夜逃げされてもうるさく言わないだろう。

的な仮説を立てて計画的に素人を売りにする店をオープンしたのかも?

と思いました。

 

 

ヤバイ店を見極める!絶対チェックすべきポイント5つ

 

夜逃げをするようなヤバイ店に勤めてしまう事のない様、

働く店を選ぶ際、絶対にチェックすべきポイントを

数年間水商売をやっていた私なりに5点にまとめました。

 

◆心配だったら新規オープンの店には入店しないのも手

 

自分が既にお客さんをある程度持っていて、

さらに新しいお客さんを増やしたい。

という場合は新規オープンの店で働くのも良いチャンスだと思いますが

 

オープンしたては店の経営が不安定になる要素もあるので

心配な人は新規オープンよりも既に経営し始めて起動に乗っている店を選ぶ。

というのも一つの判断です。

私だったら、オーナーさんを直接知ってる。とか、

店を出した人の背景を知ってるなら状況に応じて働くかもですが、

知らなかったら様子見すると思います。

 

◆体験入店可能ならばしてみる

 

体験入店可能ならばしてみるとより、店の雰囲気が分かると思います。

働いている女の子と直接話す機会も出来る。というメリットもあります。

 

体験入店が不可能なお店の場合でも

面接の時間をお店の営業時間内に設定してもらえば

客層や、客入り、キャストの様子をみて雰囲気掴めますので

是非。客層だけでも見てから入ったほうがいいと思います。

 

◆身分証の提示を求められない場合はちょっと怪しい

 

ママがいる様な老舗のクラブなら身分証提示しなくとも

働ける店もありますが(紹介制が多いので)

 

最近では特に取締りが厳しくなっていて店も経営を継続するには

きちんとしないといけない世の中になっているので

絶対とはいえませんが

 

キャバクラっぽい店で身分証なしというのは不自然かなと思います。

そういえば私が夜逃げされた店でも身分証は提示しなかった記憶があります。

 

◆他店の競合店と時給を比べてみる

 

お客さんの支払ってくれる料金に対して高すぎる給料を払っていたら

その店はいずれ潰れる可能性が高いので

 

同じ様なセット料金でやっている競合店は時給幾らか。

その位で良いので比べると良いと思います。

 

本当は売上に対する人件費比率が〇%以上は危ない。という指標があれば良いのですが

お客さん1人に対して女の子1人付けるのか、

それともお客さん数名に対して女の子1人付けるのかのスタイルにより

人件費率がかなり違い、単純比較が難しいので

とりあえず競合店と比べてみて相場ならいいかと思います。

 

キャバクラの場合だと、

スライド制と言って指名本数に応じて時給が上がっていく制度の店がほとんどです。

なので提示された時給プラス

頑張り次第の成果報酬がでるので全体的な給与体形にご自身で納得が行けば良いと思います。

 

 

◆スタッフやキャストがどの位の期間働いているか聞いてみる

 

既に営業をしているお店に入店しようとしているならば

店で働いているスタッフの方の平均勤務年数や、

女の子達で長い人はどの位働いていて、何人くらいそういう人がいるのか

聞いてみるといいと思います。

 

女の子達は比較的短いスパンで変わっていってしまうけど

良い店の場合、半分以上の子が1年以上継続しているのが普通の店もあります。

よって、勤務期間聞くのは良い判断材料かな。と思います。

 

ただ、長い子がいれば良いってものでもなく、

一人や二人だけが長く勤めていて他の子は皆短い。

と言う場合は、長く勤めている人がキツイ方で、他の子が続かないだけ。

って場合もありますので何人くらい長い子がいるか。が結構大事なポイントです。

 

以上、5つポイントあげましたが

良い店ってきちんと質問にも答えてくれるし

受け答えもきちんとしています。

 

なので面接時の対応してくれるスタッフさんが

質問にあまり取り合ってくれないような感じならちょっと考えてみる。

という判断をしてもいいかな。と思います。

 

 

最後に

 

色々書きましたが、

私個人的に最近の景気や、世の中の動向を見ていて思うことを最後に書いて終わりにしようと思います。

 

昔と比べて、一般的な会社が飲み屋で使える経費が少なくなっていることや

時代の変化により、呑みニケーション的な付き合いも減ってきており

水商売にとってはつらい時代だなー。と思います。

 

実際、警察庁生活安全局のデータによると2013年末から4年の間に3500件以上

接待飲食等店は減ってるらしいです。

データ:警察庁生活安全局保安課PDF

 

だからと言って全ての店がそのまま無くなってしまう。というわけではないと思っています。

逆に接待飲食店。クラブ、キャバクラ、スナックのような仕事って将来的に

AI(人工知能)に取って代わられない仕事。と思います。

それは人間には人間だけが与えられる暖かみや、癒やしがあったり

共感し合う。といった心の繋がりがあり

それはロボットには出来ない人間だけができることだからです。

 

いくら便利な世の中になっても

あの人の顔みたいなー。

直接合って話したいなー。

という人間の心は変わらないんじゃないかと思います。

なので世の中不景気になろうが、

人工知能が発達しようが

キャストやスタッフがお客さんの為を思って勤める様な店ならば

きちんと残って行くのでは。と思います。

 

店開けば儲かる。みたいな時代ではなくなってますが逆にそういう時代だからこそ

淘汰されていい店が残るんじゃないかな。

と、思うので

淘汰されてる今、潰れちゃうような店で働かないよう

過去の夜逃げされた経験をシェアさせてもらいました。

 

読んでいただきありがとうございます♪

 

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