コロナ禍で凹む人集合!【ザノンフィクション】老舗オカマバー白い部屋で元気と勇気貰えた

写真出典元:ザ・ノンフィクション
こんにちは。マグロのとろみんです。

抱えている悩みから逃げずに向かい合ったからこそ。そして悩み抜いて乗り越えたからこそ。

新宿2丁目、夜の街で働く人達は底抜けに明るいのだ。

それに今回気づかされました。「白い部屋」の皆さん気付きをありがとう♪

 

2020年10月18日放送【ザ・ノンフィクション】

禍の中でこの街は 後編 ~新宿二丁目とコロナと私~ 感想です。

 

 

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目 次

 

 

酸いも甘いも知っているコンチママが経営する、新宿2丁目オカマバー

 

今回は、前回に引き続き

新宿2丁目のショーパブ「白い部屋」が舞台です。

 

「白い部屋」は

ニューハーフやトランスジェンダーの方々が活躍しているお店であり、

 

ショーを行っているタイプの、ニューハーフクラブとしては

現在日本で1番歴史が長く、実に50年以上営業を続けている老舗中の老舗。

 

御年72歳のコンチママが20歳の時から営業を続けています。

新宿2丁目が今の様なLGBTの街になる前から存在しているお店。

 

そしてこのお店。

歴史が長いだけじゃない。

本当にキャラが濃いキャスト達によるトークとショーが面白く

連夜ギューギューの満員だったそう。

 

ところが。

コンチママのお店にもコロナの影響が降りかかってしまうんですね。

 

オイルショック。

バブルの崩壊。

リーマンショック。

 

これらを乗り越えてきたコンチママと「白い部屋」

 

ところが

世の中の表も裏も経験してきたコンチママでさえ

今回の「全国緊急事態宣言」「自粛休業」は

さっすがにキツイの一言。と漏らします。

 

客足は途絶え、

長年勤めてくれたキャスト達が何人も店を去ることを決める。

 

売上がない中

コンチママに圧し掛かる【固定費】と言う名の毎月100万円の支払い・・・。

 

このコロナ禍をどう乗り切ってくれるのか。

 

緊急事態宣言が起きた2020年4月以降の

「白い部屋」を追った

後編が今回の放送内容です。

 

 

関連記事:前回放送感想はこちら

【ザノンフィクション】老舗オカマバー・白い部屋から元ホステスは元気貰ったよ!

 

 

「白い部屋」の皆さん。ザ・ノンフィクションの良さを思い出させてくれてありがとう!

 

いやぁ・・・。

今回の放送良かったです。

 

何が良かったかって出演者の

葛藤・悩みを抱えつつも前に進もうとして模索する様子。

この心の内の部分を観る事が出来たから。

 

 

ザ・ノンフィクションは、元来出演している主人公の

そういった部分みせてくれる番組であったし

それが当たり前って思ってしまっていたから気が付かなかったけど

 

ここのところ、

裏の部分だったり闇の部分である

普段人前で見せない様な

マイナスな感情を見せてくれる回が少なかったので

 

改めて【ザ・ノンフィクション】で

主人公達が悩み、どっちに行っていいか分からない状態の中で

一体何を見て、何をどう感じているのか。

 

そういう場面が沢山盛り込まれた

「白い部屋」の放送観てたら

 

あ。今まで物足りなさ感じてたのって

人間の心にある光と影の「影」の部分の描写が少なかったからかー。

って思ったし

 

 

等身大の身近な存在である

出演者がその「影」の部分である

 

苦悩や辛い部分を見せながらも

何か自分なりに進む方向をみつけて歩き出そうとする。

そういう様子に感動するし

 

悩みつつも立ち上がろうとする姿が

まるで自分が苦しい時の様に感じてしまい共感するのか。

という事を改めて思いました。

 

人間キレイなものばかり見てても感動しないって

こういうことかー。と納得。

 

 

さらに言うと

【ザ・ノンフィクション】に出てくる主人公に対して、

私は答えとか、結論とか出してくれることを求めているわけではない。

 

その代わり

プロセスをすっ飛ばした、薄っぺらい結論は要らない。

 

そんな表面的な物よりも

どういう壁にぶつかり、

壁にぶつかっている最中に何を考えているのか。

 

その生々しい様子が見たいのか。

って思いました。

 

勿論。

生々しい現実って

観てて胸が苦しくなる事もあるし

 

今迄見たくなくて蓋してた自分の気持ちに気づかされたりするんだけど

 

なんというか。

変な感じだけど大人にとっての道徳の時間。

みたいな存在である

そんなザ・ノンフィクションが好きなんだなーって思いました。

 

 

新宿2丁目の「白い部屋」の回は

そういう意味で

私の大好きなザ・ノンフィクションの良さを思い出させてくれたし

 

出演している人達の背景をもっと知りたい!

と思ったくらいに、気が付いたら共感してしまくっていたので

すごく良い回だったと思いました。

白い部屋 公式ホームページ

 

自分の心に向き合い、自分自身で居る事を選択した彼女たちに学んだ事

 

前回と今回の「ニューハーフクラブ 白い部屋」を観て

私なりに気が付いた事がありました。

 

それは

「白い部屋」で働く方々は皆

 

本当の自分って何なんだろう。

本当の自分は何をしたいんだろう。

という心の声に対して向き合ってきた。

 

その上で今の生き方を選択した人達だ。

という事です。

 

 

今迄、LGBTの人達って明るい人が多いな。

特に飲食店で働く方々は

パワフルで元気だなー。

 

というイメージが私の中でありましたが

その元気の源ってどこから来るか。

については長らく疑問のままでした。

 

疑問。というか。

人間何か理由がないと

あんなに元気に振舞わないでしょ。

って思って謎だったんですよね。

 

そしてその「元気」な感じは決して表面で作っている物。

という感じでもなく

内面から滲み出る人間の面白味。

これを感じる人が多いな~って思っていたから

どっから来るんものだろ?って思ってたんですよね。

 

で。「白い部屋」の回

2回に渡り観てて気が付いたのが

 

皆さん、自分の性別と心の乖離に関して

人知れず悩んでいた。という共通点。

 

いつ人に言うのか。

そもそも人に本当の事を言ってもいいのか。

言っても理解してもらえないんじゃないだろうか。

親とか悲しむんじゃないだろうか。

 

言ったところでその後

どうやって人生生きていくか。

 

親の為に黙っておくことも選択できるけど

自分の心を封じ込めたまま人生送っていけるのか。

 

みたいな悩み。

 

特に今から20年以上前になると

理解してくれる人もいなかったろうから

リアルに誰にも言えずに悩んでたのかな。

って思うと結構壮絶です。

 

思春期とか辛すぎる。

 

 

何を言いたいかと言うと。

 

自分の性別と心の乖離をきっかけに

一旦は心を閉ざしたかもしれない彼女たちが

 

「本当の自分の気持ち」に向き合い

自分に正直に生きると決めた。

 

これこそが彼女たちの強みであり

明るさに繋がってるんだな。って思ったんです。

 

 

決めるまでには沢山の葛藤があったと思うんです。

 

家族や周りの人達が親戚の集まりで肩身狭い思いするかもしれない。

一人暮らしする為の住居だって見つけづらいかもしれない。

家を出ても仕事が見つかりづらいかもしれない。

自分がおかしいだけかもしれないから、いっその事心殺して生きた方が楽かもしれない。

 

 

そういう事全てひっくるめても

やっぱり自分の心は大事にしたい。

 

って自分自身の本当の気持ちを自分で受け止めてあげて

 

その上でどんな自分として生きていきたいか。

という事を考えて決めた決断だと思うし

背負った覚悟だと思うんです。

 

 

その自分の心に嘘付かない。

という覚悟を背負ったからこそ。

得られた精神的な強さなんだろうし、

 

色々吹っ切れているからこそ

何でも笑い飛ばしてしまう

底抜けに明るい印象を与えるんだろうな。

 

という事を思いました。

 

 

まぁ。

故郷を捨てて出てきている方々も居るので

結果的に家族に背を向けた人もいると思うし

それを非難する人もいると思う訳。

 

けど。自分を偽っていたら苦しい。って思って

自分を守る為に決めた覚悟ならば。

 

私は良いと思うし、悩んで決めたんだから1つの選択として素晴らしい事。

って思いました。

 

 

いや。

実は私15歳の時に家出して歌舞伎町で生活してたんですが

 

それは自分でよく考えた結果の行動だったかな。

って思ったらそうじゃなかったな。って思ったし

 

突発的な行動だったが故に家出した事を

何年間もずーっと世間様には言えない事。

として

心に鍵をかけてしまい込んでいたんですね。

 

というか実際親に迷惑かけたし反省すべき事なんだけど

自分の中で消化出来てなかったんですね。

 

そしてその消化できないまま一生いくのかなー。とすら

思う事もあって。

 

過去に囚われているのは良くない。

って分かっていながらも

なんとなーく十字架背負っている様な気分だったんです。

 

 

でも今回の放送観て。

彼女たちのしてきた選択を考えたら

 

「あぁ。結局自分で自分に向き合って、

それを受け入れてあげる事をしない限り

いつまで経っても消化できないし

 

消化してない=自分の事を認めてない事になるから、

それって自分の気持ちを無視しているって事か。」

 

「無視してるって事は、そっから心の成長がないって事だから

受け入れない限り、

もしかしたら私の心は15歳のままそこに置き去りになっているのかもしれない。」

 

 

という感じで何か腑に落ちたというか。

結局自分は自分でしか救ってあげられないのかー。

 

それならば。

自分で考えて、その時信じた理由に基づいて決定をしたならば。

それってある意味正解。

って事だし

 

決めた事に関して周りに何か言われても

気にし過ぎる必要ないって事か。

 

って感じで

彼女たちの生きざまが私の過去に重なり

私にとっては

色々考えさせられる回になったなー。

 

 

若い人ってすごいのよ。と言うママ。いやいや貴方も行動力すごいよ


写真出典元:ザ・ノンフィクション

さて。50年間もの間

性別の事で悩んできた人達を受け入れてきたのが

「白い部屋」の創業者であるコンチママ。

 

ほんとね。

繁華街とかさ、夜の街って

どうしても悪い面ばかりが目につきがちだし、

 

実際に、人に言えない事情を持って働いている人とか、

かなりなグレーな状態で繁華街に辿り着く人っていると思う。

 

けどさ。

私個人としてはそういう人達が

どこにも行く先がなかったとしたら。

 

どうやって生きていくの?

って事思う。

 

それこそ繁華街の闇に利用されてしまって

恐ろしい結果を迎えてしまうかもじゃん。って思うの。

 

だからこそ。

悩みに悩み抜いて、新宿2丁目に行きついた人達を

受け入れて

居場所を作ってきたコンチママって本当に偉い。

って思いました。

 

 

前回の放送観た時にも

懐深い方だなーって思ったけど

 

コンチママは

「白い部屋」で働く皆の事を家族と思っているし

本当に大切にしているんだな~。

って事が今回の放送でも多いに感じる事が出来たし

 

経営者としても

人間としても素晴らしいな。と思い

会ってみたいな。って思いました。

 

 

なんというか。

コロナと言う見えない敵と長期戦で守りの準備しつつも

経済活動を再開。

攻めの姿勢で集客の方法を考えているママ。

 

そういう

リスク回避しつつ

経営者として攻める事を忘れない。と言う

両建てで出来るところが凄いなって思ったんですね。

 

 

守り。の姿勢で言うと、

自粛中、早々に銀行から2千万円借り入れ。

 

そして店が再開した時。キャストの皆に

「厳しい時期になるし、

給料半分くらいになってしまう可能性がある」

というウィルスと戦うには

今迄の様には行かないよ。という現実を伝えた事。

 

借り入れをした事も

給料が下がる可能性がある事を皆に伝えるのも

 

これらって従業員の事考えてなかったら出来ないと思うんです。

 

どうでもいいって思ってたら

そんな借り入れまでして、店の運転資金確保しようとしないだろうし

経営続けようって思わないと思う。

 

店がなくなったら従業員の働く場所がなくなってしまう。

そう考えたからこそ。

お金借りたんだし

 

あぁ。コロナ長引くな。って思ったからこそ。

今後は給料だって出ないかもよ。

でも。それって結果的に皆の命の事考えての行動だよ。

っていう現実を皆に伝えたんだよね。

 

若い子とかは突然舞い降りた前代未聞の災害。

って状況が分からないかもだし。

 

 

そうやって

終わりの見えない戦いに挑む為に準備するんだけど

 

と、同時に

新しい子を雇ったりして前へ前へ進む為にママは行動してました。

youtubeでフォロワーが沢山いる子をスカウトしたりして。

 

何気にハイテクなママ。

 

年の割にって言ったら失礼だとは承知の上だけど

72歳がyoutubeで活躍する子を店にスカウトする時代なのかー。

って素直に驚きました。

 

 

でも

コンチママも人間だから

コロナで経済打ちのめされて

精神的にかなり辛い状態みたいで

家で一人になった時には

 

「店辞めたい」

「いつ辞めるか」

って事だけをずっと考えていたみたい。

 

経営者ってそういう時、孤独ですよね。

最終的には経営について自分が決めないといけないし

決断内容によっては人の人生左右してしまう。

 

けど。私は

全て包み隠さず色んな感情見せてくれたコンチママが

人間味溢れてて素敵だと思ったし

 

「白い部屋」で働いている皆も

そう思うからこそ

10年とかそれ以上働いている人が多い店なんだろうな。

 

って思いました。

 

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人はさ、人を介して生きてくものなんだね

 

ここまで

2020年10月18日放送【ザ・ノンフィクション】

禍の中でこの街は 後編 ~新宿二丁目とコロナと私~ 感想を書いてきました。

 

まとめるならば。

笑ったり、悩んだり、泣いたりしながら前に進もうとする

「白い部屋」の皆が好きです。

 

人間味溢れる人達な上に

エンターテイナーとしてのプロ意識の高さ。

 

お客さんを喜ばせたい。

来た人に元気になってもらいたい。

 

それがテレビを通しても伝わってきました。

 

実は最近、こういった夜の街のカンパイ産業って

いずれなくなっていってしまうのではないか。

と懸念していたし

 

確かに多くの店は時代の変化と共に

畳むことになると思います。

 

でも。

「白い部屋」の様な

来てくれるお客さんも、迎える従業員側もお互いに

人と人との交流と言うか。

 

良い意味での感情の交差がある様な店って

今後も需要があるんじゃないかな。

続けていけるんじゃないかな。

って思いました。

 

感情と言葉を使って生きてるの

人間だけだしね。

 

そう考えるといつの時代も人間である以上

こういう人と人とが交わる商売って

本物は残っていくんじゃないか。

 

って思いました。

 

今日は以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

前回放送分はこちら

【ザノンフィクション】老舗オカマバー・白い部屋から元ホステスは元気貰ったよ!

 

 

現在「お局経理」、実は15歳家出・元歌舞伎町ホステス 特集はこちら

 

 

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