【ザノンフィクション】ピッカピカの外国人1年生を待ち受けていたのは【日本教育の闇】

写真出典元:ザ・ノンフィクション
こんにちは。マグロのとろみんです。

今週の【ザ・ノンフィクション】は日本の教育制度の在り方について考えさせられたし、

国際化が進む中、全員同じレベルを目指させるやり方ってそろそろ限界なんでは・・・。

逆にそれじゃ落ちこぼれ作るようなもんだろ。という事を考えさせられました。

 

 

2021年3月21日放送【ザ・ノンフィクション】

ふたりの1年生 ~新米先生と海の向こうから来た女の子~ 感想です。

 

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目 次

 

 

今回の主人公は新人先生とピカピカの小学1年生だよ

 

今回の主人公は2人の1年生です。

 

1人目は中国のハルビンからやってきた小学1年生の女の子。

ナイヒちゃん。

 

【ザ・ノンフィクション】が密着し始めた当時は

ナイヒちゃんは日本に来てまだ半年だったので

日本語がしゃべれない状態でした。

 

言葉のコミュニケーションも取れないし、

環境が変わってしまった事への戸惑いもあり、

中々日本の生活に馴染むことが出来ず

学校ではダンマリ。

毎日一人で過ごす日々を送っていました。

 

 

2人目はそのナイヒちゃんの担任である橘川先生。

橘川先生は教師になりたて。1年目の新米教師です。

 

1年目の新米教師が1年生の担任になるって結構なハードルの高さって感じがするけど、

 

最近の学校は、

新人先生に対しては導員として

ベテランの嘱託先生が付いてくれる様なので

 

ベテラン先生のフォローの元

上手く回ってくれるってことなのかな?

 

 

今回の放送ではハルビンから来たばかりのナイヒちゃんと、

新人先生の2人が交流していく中で

ぶつかる壁や、そこから生まれる悩み。葛藤を追いかけ、

それを乗り越え成長していく様子を描いた回でした。

 

 

主人公に対する番組の設定が気になってしょうがない

 

ところで。

今回ちょっと番組の設定が気になりました。

 

中国のハルビンからやってきた小学1年生のナイヒちゃんに対する

ナレーション。

 

「ナイヒちゃんは入学してもう半年も経つのに日本語がわかりません」

 

「家での会話は全て中国語」

 

これに対して

私個人としては突っ込まずにいられません。

 

 

えーと。

全く話せない状態で外国に移住して

半年でペラペラに喋れるようになる子。

いるんでしょうか?。。。。

 

 

大人で、事前に勉強していたって

ネイティブだらけの環境に馴染むのって結構大変よ。

 

それ。

分かって言ってらっしゃいますか?

と、冒頭のナレーションにはドン引きした。

 

 

ナイヒちゃんは7歳だからさ、

そんなに周りの子が使う単語もまだまだ多くないし、

キャッチアップするのは

そこまで大変な年齢じゃないとは思うけど

 

それでもゼロからの積み上げだから

半年じゃぁ絶対に喋れるようにならないと思う!(断言

 

実は私も12歳の時に

全く喋れない状態で、家族で英語圏に移動した事があるんだけど。

 

半年間は授業、1つも分からんかったよ笑

 

しかも、私が通っていた学校は

移民の子とか受け入れ出来る「英語喋れない子用」のクラスがあり、

そのクラス内で使われている言葉は

簡単な英語。

 

一応、親も早くなじめるように。という意味も含めて

週に1回英語の家庭教師を付けてくれていたけど

 

その状況でも半年は全く分からなかったからなー。

 

 

そんな私も

段々英語が喋れる様になり、日常会話とか「英語喋れない子用」のクラスの授業は

1年過ぎた頃にはなんとか理解出来るようになっていったけど

 

2年経とうとする時ですら

ネイティブと一緒のクラスの アートとか、体育(座学もあった)とかは

専門用語使われた瞬間チンプンカンプンの時が多く

 

先生にさされても答えられずに

「何で聞いてなかったの?」と言われることが多かったなー。

 

なんて事を思い出した。

 

だから子供相手に

「ナイヒちゃんは入学してもう半年も経つのに日本語がわかりません」

っていうナレーション。

 

厳しすぎやしませんか?

 

 

そして、

海外で生まれたけど家の中では全部母国語使っていた。

って人。

私の周りに意外といるんだけど

 

そういう人は確かに

学校行き始めは「現地の言葉分からなかった」って言ってるけど

そのうちちゃんと喋れる様になるし。。。

 

だから

日本語喋れる様になるのが遅れている。を彷彿させる

「家での会話は全て中国語」

 

ってナレーション。

ちょっとやり過ぎじゃないですかね。

 

なんて思ってしまった。

テレビの力って強いし、

見る人によってはそうなのかなぁ?

なんて思ってしまうんだろうね。

 

ちなみに

一日10個単語を完璧に覚えても

半年で1,800単語。

 

日本語って小学生でも5,000語彙以上

使っているそうだし

 

そもそも単語覚えた上で、使い方覚えないとしゃべれないんだから

半年で満足にしゃべれるわけないっしょ・・・・。

すっげハードル高いっすよ。半年でペラペラは。

 

 

ガクブル級の恐怖。7歳で目の輝きを失ったナイヒちゃん

 

ところで。

その中国からやってきたナイヒちゃん。

 

何があったのかは番組内で触れられてなかったんだけど

日本語を口にする事に対して自信を無くしてしまう事が起きたんでしょう。

 

日本語をしゃべろうとせず

学校では口をつぐみ、

先生の目を見ようともせず(新任先生も指導員も両方)

 

死んだ魚の様な目をして

心ここにあらず。

表情もなく、固まったまま過ごす日々が続いていました。

 

 

その様子見てたら

「エクソシストのテーマソング」

が私の頭の中にこだまし始めた。

 

 

だって。

子供ってじっとしてろ。

と言ってもじっとしてられないものなのに

 

ナイヒちゃんに限っては

何を語りかけられても、

何を尋ねられても

 

無表情のまま明後日の方向見て「・・・。」

って感じ。

 

色んな意味で危機を感じたよね。

 

っていうか、

その様子見ているとどうやら

日本語が全く分からない訳じゃなく

 

相手のいう事は

少し理解し始めているのかな。

とも受け取れたんだけど

喋る勇気がないって風に私には見えた。

 

 

まぁ。その無表情の状態に陥るまでの間に

何があったか知らんのだけど

 

先生。ちょっと心配し過ぎ。

あと。

何気に誘導し過ぎ笑。

 

「これしたい?したくない?」と、

ナイヒちゃんの気持を何度か聞いてあげるならば良いと思うんだけど

 

何かある度に

「分からないかな?」

「何言っているか分からない?」

 

って聞くのは

「うん。分からない」

って言うの誘導してるだけだから聞き方違うぞ笑

 

 

しかも「分からない?」

に対して、頷いたナイヒちゃんの頭を

いい子いい子して撫でるのはおかしくないか?

 

何も解決にならーん!

 

 

魚が死んだような目で毎日過ごすナイヒちゃんにも危機を感じたけど

 

いくら新人で右も左も分からないとはいえ

もう少しましな解決方法あるんじゃなかろうか?

女子の扱い。というか

外国人の扱い慣れてなさ過ぎ感が満載だ。

 

指導係の嘱託先生もなんとか助けてやれ。

 

あれじゃ何ともならんな。

と思い

再び私の頭の中は

「エクソシスト」のテーマソングがリフレイン。

 

番組がほんわかムードだっただけに

逆に恐怖を感じた。

怖すぎる。

 

日本って本当に先進国っすか?

今回のザ・ノンフィクションの舞台は先進国の首都である東京の学校の話だよ?

 

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学校制度の闇と限界を感じます

 

さて。

新人先生である橘川先生。

 

しっかりしなきゃ。先生として。という気持ちが強いのか

事ある度になんか

上から目線な言い方してたのが気になった・・・。

 

余裕ないんだろうけどね。

こないだまで幼稚園生だった子達をまとめるわけだし。

 

さらには

コミュニケーション取れないナイヒちゃんをなんとかしなきゃ。

って毎日焦っているわけだしさ。

 

 

それにしてもなー。。。

って思う場面がちょいちょいあった。

 

音楽の時間に

ピアニカをグループに分かれて練習する時間があったんだけど

 

ナイヒちゃんが分けられたグループ内は

なんとなく個人練習っぽくなっていたんですね。

そこに。

手持ち無沙汰な様子でぼーっとするナイヒちゃんを見つけた先生。

 

 

そしたら

そのグループの他の子に対して

こんなことを言ってました。

 

「貴方たちだけ出来たらいいの?」

 

「ナイヒさんだけ出来てないよ。」

 

「そういうの考えてる?

出来ない人の為に練習に付き合ってあげて。」

 

 

えっ。

相手6歳とか7歳の子だからっ笑

そんな周りに手持ち無沙汰の子がいるだなんて見えるわけないじゃん。

って私は思ってしまった。

 

そして練習付き合ってあげて。

ってどんだけ上から―。

って思ったし、

 

「ナイヒさんだけ出来てない」

って・・・

ちょっとちょっと・・・・

言葉選んで・・・・。

 

 

そういう時、上から言うんじゃなくて

「あれ?ナイヒさんピアニカ弾いてないね」

 

「皆~。どうしたら良いかな?一緒にやってあげられる人いる?」

って生徒に考えさせるのも仕事なのでは?

と思ってしまった。

 

さらには、付き合ってあげて。だなんて言われたら

ナイヒちゃんもまた、入りづらくなるじゃないか・・・。

 

 

うーん。

でも。

 

考えてみたら

学校の指導方法って

そんな風に考えさせる感じじゃなかったかも?

何てことも思い出した。

 

あくまで私が小学校の時の話だけど

出来ない人が居る場合、

それに出来る人が合わせる。

って感じだったけ?

 

 

いや。

出来なかったら、出来ない子は

出来るまで繰り返しやらさせる。

だっけ?

 

 

なんとなく、そういう感じだったと思う。

だとしたら

もしかしたら学校の先生って、

全員を同じレベルに持っていけなかった。ってなったら

評価下がる様なシステムだったりするのかしら?

 

 

もしそうならば

上手に指導出来ないと焦るだろうし

 

上から物言う様な

言い方になるんだろうなー。

 

ちなみに

日本の「全員が一緒」の教育制度って、全体的な底上げにはつながるから

良い面も沢山あると思うんだけど

 

逆に落ちこぼれた時に「私は出来ない」と思ってしまう原因にもなり得るから

 

時代が変わりゆく今、

少しずつ見直しや方向転換も必要なのかなぁ。って思ったりする。

 

これからの時代

日本の元々持っている日本らしさは残しつつも

もう少し自主性をもって色んな事取り組めるとか

発言力を上げていく様な

教育じゃないと国際競争力的にはキツイところあるよね。

 

なんか、

番組がすすむにつれて私のガクブル度あがりっぱ。

もう久しぶりに観てて恐ろしい。って思う回だったわ。

 

 

ところで

ナイヒちゃんの通う学校には学芸会という物があるらしく。

出し物である演劇の練習をしていました。

 

「日本語」を口にする事すら躊躇するナイヒちゃんにとって

大きな声で台詞を言う。

というのは非常に難解なチャレンジみたいで

(私も英語喋れなかった頃だったら無理っす。)

 

何回トライしても

聞こえない位の声しか出せない。

 

 

それに対して先生・・・

「場合によってはセリフを減らして対応しようかな。と考えています。」

と番組スタッフに対して話している場面があった。

 

 

セリフ減らすとか言ってる場合じゃないでしょ笑

逆でしょ。それじゃ。

 

輪の中にますます入れないじゃない・・・。

逆効果じゃんっ

と、私は思ったし

 

 

逆に最初から無理そう。って思ったならば

他の参加の仕方って考えられなかったのかぁとすら思ったさ。

 

なんか色々空回りしてるし

ツッコミどころ満載だぞ。

それじゃ事なかれ主義まっしぐらだ。

 

ところで

ナイヒちゃん、

よく見てると、皆が言うセリフを文章読んで追いかけられ始めていたんですよね。

少しだけどね。

 

そういう変化みたら

私だったら「セリフ減らす。」とか言えないよねーって思っちゃったんだけど

 

画一的なというか。全員同じ様に揃えたい教育下だと

そういう判断になっちゃうのかねーー。

 

それは残念な話だなー。

 

あーもう。

外国人の子を受け入れる体制。

日本の学校でも真剣に考える時期なんじゃないですかねー。

 

 

先生の不安って子供に伝わるもんだと思われ


写真出典元:ザ・ノンフィクション

なんだかなー。

というモヤっと感も残る今回の【ザ・ノンフィクション】放送でしたが

 

その後ナイヒちゃんは

段々日本語が喋れる様になり、それに従い普通に声も出せるようになりました。

よかったよー。

 

なんか私思うんですが、

子供って環境変わると、心閉じちゃって

馴染むのに時間が掛かるタイプの子って沢山いるけど

 

そういう子に対して

気遣ってあげるのと、過剰に心配するのは違うと思う。

 

意外とさ、

友達出来たりするとそれまで暗かった顔が明るくなったりして

それをきっかけに馴染めたりするし。

 

そして私の過去の経験を思い出してみても

言葉分からなくても

友達が出来れば

意外と一緒にいて通じ合う物ってあるしね。

 

そういえば

12歳の時、私英語ほぼ喋れない状態で毎日のように

友達になった子の家に遊びに行っていた記憶があるんだけど

相手も英語あまり喋れない子だったから

一体何をしゃべっていたんだろう?笑

 

まぁ。でも子供なりにお互い通じ合うものがあったんでしょう。

 

 

だから

先生は環境を整えてあげて

ナイヒちゃんが輪の中に入れるように

はい。って背中押してあげるだけで充分だったような気がします。

 

今回の放送では、何かする度に先生が寄り添って

手を出してあげていたけど、

それはちょっと過保護だなぁって思ってしまった。

 

その先生が不安に思って行動している気持ちが

ナイヒちゃんに伝わり

余計に心開きづらかったのもあったんじゃないかなーなんて思ったり。

 

ともあれ。

今は色んな親御さんたちいて、

翻弄される事多いと思いだろうし

 

労働力的にも

先生ってめっちゃ大変なお仕事だから

橘川先生にはこれからも頑張っていただきたいと思います♪

 

 

っていうか。

都内の先生している限り

全く喋れない状態で学校に転校してくる子って今以上に増えると思うよ・・・。

 

今日は以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

 

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