漫画【かくかくしかじか】リアル体験。日高先生もドン引きの大事件編

こんにちは。マグロのとろみんです。

【ママはテンパリスト】・【東京タラレバ娘】などの著者:東村アキコさんの作品

【かくかくしかじか】に登場する強烈キャラ「日高先生」が私の恩師そっくりでドはまり中です。

 

漫画を通して当時理解できなかった恩師の教えが今になりすっと腑に落ち、気付きを得させてもらっています。

今日は1巻より「紙に謝れ!」というセリフの裏にある日高先生の伝えたかった事。について書きます。

 

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目 次

 

 

【かくかくしかじか】日高先生の伝えたかった事 「紙に謝れ!」編

 

今日取り上げるのはこのシーン。

生徒が日高先生に怒られている一コマがありました。

 

「お前、ヘタクソすぎて紙がもったいないわ」

「紙に謝れ!!汚してすいませんって謝れ!!」

「す・・・すいません」

【かくかくしかじか】1巻5話より

参考:集英社作品紹介ページ

 

美大受験日が間近に迫り、

皆が毎日ガシャガシャ絵を描いている中

 

日高先生に怒られた生徒さんが

半ば訳分からなくなり戸惑いながらも

画材用紙に向かって謝る。というシーンです。

 

紙に向かって謝らされるだなんて、かなり衝撃度が強いですよね。

 

しかしながら。

このシーンこそ日高先生の精神論そのものを良く表わしているのではないか。

と私は思います。

 

このシーンで日高先生が伝えたかったことは

「受験間近なのに合格レベルに達してない」ということではなく。

 

集中してわき目をふらず描け!

って事だと思います。

物事に対して真剣に向き合えよ。って事だと思うんです。

 

じゃなきゃ「紙を汚す」なんて表現しないと思うんですね。

 

「紙を汚す」と表現した意味をもう少し深読みすると、

「そんな気持ちで書いたら紙に対して失礼。」

要は気持ちがたるんでいる。と言いたかった。とも捉えられます。

 

という事は、もしその生徒が現実と、自分の心に対して向き合って

真剣に描いた絵だったら

「汚したから謝れ」という精神論的な観点ではなく

 

「ちがーーーう!こんな線じゃないっ」とか

「どんな位置取りしたらそんな風になるんじゃ~」

みたいな技術的観点からの怒り方になるんだろうな。と思ったんですね。

 

もっと言うと、アート。という

自分の作品を通して表現していく道に行きたいならば尚更。

「物事に対して向き合う」という事を極めないと、

見てくれる方々には想いが伝わらない。ってことを言いたかったんじゃないかな。

と思いました。

 

 

あ。なんか偉そうにまとめてますが

私自身、【かくかくしかじか】の日高先生そっくりな猪突猛進型の人に

毎日怒られながらも育てていただいた過去があり

「あぁ。あの頃私の師匠はこれが言いたかったのか・・・」

と今更ながら理解出来た事をまとめてみた次第です。

 

当時は「人に想いを伝えるには物事真剣に向き合って取組め」

なんて全く理解出来なかったです。

 

本質的な部分を理解してない状態で

ガンガン怒られていたので、まぁ~・・当時は恐怖でしかなかったですね笑

 

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社内中響き渡る声で、「私はバカです!」と叫ばされた私。

 

そんな【かくかくしかじか】日高先生もビックリするであろう

猪突猛進型の人の下で働いてた頃。事件は日々起こりました。

 

それは私がキャバ嬢から足を洗わされ、人生更生中の身分だった頃の話です。

関連記事:あばよキャバ嬢の私。人生立て直し闘魂塾「滝澤事務所」へようこそ

 

 

ある日の事。

師匠である”滝澤さん”にちょっとしたことで注意されたので

私は素直に謝りました。

 

「すみませんでした」と。

 

すると滝澤さん。

「ん?」

と一瞬止まり

 

「ちょっともう一回謝ってみて」

と言うではありませんか。

 

 

こちらも 「ん?」 と思いつつも

「すみませんでした」と2度目のお辞儀。

 

それを見て滝澤さん。

「なんかおかしいんだよな。

お辞儀する度にナヨナヨっと揺れてるんだけど

お辞儀ってのは真っ直ぐするんだよ。」

 

「クネクネしているから、それ意識して真っ直ぐ頭下げてみて」

 

私「すみませんでした」 と3度目のお辞儀。

 

3度目、すみませんでした。とお辞儀した際は

正直、えー。また?

という感覚で謝りました。

 

半ば適当にお辞儀したから、余計クネっとしたんだと思います。

 

しかし、その適当にやってしまった態度が

滝澤師匠の心に火をつけてしまいました。

 

スイッチが入ったら最後。もう止められません。

突然怒り始めた滝澤さんに

私はそこから少なくとも数十回。クネクネしない「お辞儀」の練習をさせられる事になります。

 

 

滝澤師:「大人なめんじゃねぇ!ちゃんとやれ」

私:「すみませんでした」ペコリ

 

滝澤師:「頭の角度は45度!」

私:「すみませんでした」ペコリ

 

滝澤師:「もっと大きな声で!」

私:「すみませんでした!」ペコリ

 

滝澤師:「ここははキャバクラじゃねーんだ。媚びるな!」

私:「すみませんでした」ペコリ

 

滝澤師:「頭振らない!もっと大きな声でー!」

私:「すみませんでした!」ペコリ

 

滝澤師:「手は体の横! 服の縫い目に中指を沿わせる!」

私:「すみませんでした!」ペコリ

 

滝澤師:「指先までちゃんと伸ばすっ!」

私:「すみませんでした!」ペコリ

 

お辞儀の練習は永遠に続くかと思いました笑

 

当時は何でそんなにもお辞儀の仕方1つにこだわるのだろう?

と理解出来なかったのですが

 

今思えば、謝るならばキチっと謝れ。

適当に流すな。って事なんでしょうね。

 

たとえ私が心の中で真剣に受取めていたとしても

クネクネしながら謝っていたら真剣味に欠けて損。

注意してくれた相手にも失礼。という事なんだと思います。

 

確かに人は見た目が9割とも言われますからね。

 

 

しかし「服の縫い目に中指を真っ直ぐ沿わせろ」と言われた時は

もう私、軍隊にでも入隊したかとクラクラしました。

 

あ。。。。今ふと思い出しましたが

怒られ途中、どさくさにまぎれて

 

「声が小さい! 私はバカですって大きい声で言ってみろーーー!」

と滝澤師匠に言われ、バカ正直にでかい声で

 

「私はバカです!」

 

と言った気が・・・・。

しかも3回も。

 

劇団の練習風景かっ! と思いながら叫んでました。

 

あの時事務所に誰もいなくて良かった・・・。

滝澤師は人が居ても関係なしに続けますからね。

 

えー。そんな私。

クネクネするのはキャバ嬢だった影響ではなく、

生まれ持ったものみたいで、未だに時折クネっとしてます。

 

ただ、滝澤師匠と会う時だけは

かなり意識して、直線を表現するような所作、喋り方にする様に気をつけてます。

わはは。

 

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自分の言葉で説明出来る様になるまで戻ってくるな!と事務所追い出された

 

その事務所で働いていた頃の「真剣に向き合えシリーズ」

としてもう1つ思い出したエピソードがあります。

 

本当に当時の私ってアホ過ぎる。と思う恥ずかしいエピソードですが

 

私が道順を口答で説明出来なかった為に、

「説明出来る様になるまで、今すぐその道を歩いて来い」と、怒られ

ポイッと事務所から追い出された事がありました。

 

 

滝澤さんの事務所で電話番を始めて間もなくの頃だったのですが

私の電話口での道案内がグダグダ過ぎて

来社する予定の方がなかなか着かなかった。

 

というなんともひどい事件があったんですね。

 

まぁ。こっぴどくガンガン怒られまして、

さんざん怒られた末に

「もう帰れー! 道順説明出来る様になるまで来るなー!」

的な感じで追い立てられたのでメモとペン片手に逃げるように事務所を出て

 

事務所から駅までの道のりを1往復し

とりあえず目印になりそうなものをメモ。

 

そして家に帰ってから道のりを説明する文章を組み立て、

次の日滝澤さんの前でその説明文を発表する。

という何とも冗談かと思う様なアホな出来事がありました。

 

 

この時も、当時は表面的なことしか見えてなく

「私のせいで客人を迷わせてしまった」位にしか思ってなかったのですが

 

多分滝澤さんが言いたかったのって

全く同じ説明をするんであっても

文章を棒読みするのではなく。

 

自分の言葉で、頭の中に情景を浮かべながら話せば

必ずや人の心に想いは届く。

って事だったんじゃないかな。と思います。

 

今回の例でいうと、ただ道のりをバーっと説明するのではなく

頭に絵を浮かべて、説明している相手と一緒に歩くと思って

同じ歩幅で歩きながら説明してあげる。

って事ですね。

 

そういえばこの頃

「俺が言った言葉そのまま真似するな。自分の言葉で言い換えろ」

って良く言われてました。

 

さて。

フィールドワークさながらの実地調査をさせ

私に体感させる。という教え方は

結果として、素晴らしい方法だったと思います。

 

体感すれば感覚で覚えられるので。

 

しかし

今思い出してもなんとも体当たりな指導法・・・。

 

滝澤さんはたとえ地球が逆周りしようとも常に全力で取組むので

何事に関しても0か100なんですよね。

「中間」という言葉は滝澤さんの辞書にないんだと思います。

 

 

ちなみに。

駅から事務所は、たったの徒歩7分程度でした。笑

しかもほぼ道なりにまっすぐ。

 

私。どんだけ使えない子だったのかしら・・・。

 

 

全力で体当たりしてくる規格外な指導者だったけど、ストレス少なかったかも

 

【かくかくしかじか】の日高先生もびっくりな猪突猛進型の

スパルタな師匠の下で働いていた私。

 

当時私は19歳でしたが、大の大人である師匠が

そんな小娘相手にも真正面から真剣に立ち向かって来てくれていた為、

その衝撃たるや半端なく、精神的に折れることはしょっちゅうでしたし

泣く事もよくありました。

 

でも。

私がどんなに落ち込もうが、泣こうが

ほぼ毎晩。夕飯は事務所スタッフ皆でご飯を食べる。

という習慣だった為

 

滝澤師匠は決して怒りを引きずる事は無かったんですね。

 

むしろこちらが引きずって暗い顔をしてると注意される位でした。

 

そして怒った日はその内容を大抵笑いに変えて

面白おかしく夕ご飯の際、再現してくれたので

不思議とストレスを感じる事はあまりありませんでした。

 

 

そして当時、不思議と私の周りに

そんなとこ辞めちゃいなよ。とか言う様な知人・友人は居なかったんですよね。

周りが見守ってくれていた。という事も手伝い

「こんなんで良いのかな」とかいう迷いが生じる事がなかったから余計ストレス感じる事なくやっていけていたのかもしれません。

 

 

以上、私のかくかくしかじか体験より。

「紙に謝れ!」=物事、真剣に向き合え!編でした。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

 

 

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