こんにちは。とろみんです。
日本では各地でさまざま七夕の行事が行われていますが、
沖縄では七夕はなんと「お墓掃除の日」なんです。
今回は南国沖縄の七夕についてみてみましょう。
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目 次
沖縄の七夕は「何をするのにも良い」お日柄
私たちの生活には「お日柄」を大切にする文化がありますね。
仏滅の日に結婚式をする方がほとんどいない事からも
大きな節目のイベント時には今でも私たちの生活に強く根付いている文化。と言えると思います。
さて、沖縄の人々は結婚式などのイベントだけでなく
日常生活の中でも「お日柄」をとても大切にしています。
そんな沖縄文化の中でオールマイティーなお日柄が、
旧暦の7月7日、七夕の日です。
「ヒーナシ・タナバタ」と呼ばれ、全ての行事にとって良い日。とされています。
結婚や引っ越しだけではなく、
特に日柄調整が難しいお墓の修理や移転にもよい日です。
![](https://i0.wp.com/excercise.biz/wp-content/uploads/2017/02/sugar-cane-field-1723543_640-e1487494334368.jpg?resize=636%2C388&ssl=1)
その昔、まだ土葬だったころは「ヒーナシ タナバタ」の日には
洗骨する習慣がありました。
(一度埋葬した死者の骨を洗って再び埋葬すること)
沖縄では
亡くなった方で、骨が綺麗にされていない人は「穢れている」とされて
ちゃんと成仏できない。
という考え方があるんですね。
そういった背景から洗骨。という風習があったそうです。
今の沖縄は火葬が中心なので洗骨は、ほとんどみられなくなりましたが、
お墓と七夕とのかかわりの深さがうかがえますね。
こうして伝統的な沖縄の七夕では、お墓掃除をしてご先祖様の供養をする日になっています。
韓国の七夕についてはこちらからどうぞ
韓国の七夕は雨だとラッキー?韓国の七夕は愛がテーマ
沖縄の七夕は「お盆へのカウントダウン」
実は旧暦の7月7日はお盆に向けて準備する日でもあります。
旧暦の七夕は、旧盆のおよそ1週間前。
なので準備に丁度良い日程なんですね。
沖縄の七夕では、まずはお墓のお掃除を家族みんなですることからはじまります。
沖縄のお墓は亀甲墓(カーミヌクー)と呼ばれていて
亀の甲羅のような形をしていて、お墓自体とても大きいのでお掃除も大仕事です。
![](https://i0.wp.com/excercise.biz/wp-content/uploads/2017/02/illust697.png?resize=428%2C428&ssl=1)
お掃除が終わったら
神様とご先祖様に挨拶をします。
まずは「ヒジャイバラ(墓に向かって右側)」にいらっしゃる
お墓の土地を守る神様にお供え物をしてご挨拶。
次に、ご先祖様にもお線香やお茶お花などお供え物をします。
その際
「もうすぐお盆ですよ。お迎えの準備は整いました。
ご先祖様が帰ってくるのを待っていますね。
もうすぐ会えますからねー。」
と「ウートートーする(拝む)」のが沖縄流。
そして家の仏壇では七夕からお盆まで毎日お茶をお供えするそうですよ。
お盆に向けてのカウントダウンが始まるのが沖縄の七夕行事なんですね。
またこの日は一年のうちで最も日差しが強いとされる
「ナンカティーダ(七日太陽)」と呼ばれる日でした。
昔は梅雨の間に湿ってしまった衣服や書物の虫干しをこの日にしていたそうですよ。
現代沖縄の七夕
このように、古くから先祖供養としての意味合いが強い沖縄の七夕。
星まつりはないのか。というと実は、近年は毎年星まつりもあるんです。
石垣島だと
「南の島の星まつり」が有名です。
こちらのイベントは旧暦の七夕に行っているので8月開催です。
沖縄本島だと
沖縄市の美里公園の「七夕まつり」
そして同じく沖縄市一番街の「七夕まつり」
この2つが結構大きめです。
しかも現暦の7月7日に合わせて開催されているんですよ。
石垣市 「南の島の星まつり」情報
開催地:石垣島天文台・ 石垣港離島ターミナル等数箇所
問合せ先: 南の島の星まつり実行委員会運営事務局(石垣市観光文化課内)
沖縄県石垣市美崎町14番地
tel. 0980-82-1535 fax.0980-82-1911
ウェブサイト: https://star-festival.amebaownd.com/
![](https://i0.wp.com/excercise.biz/wp-content/uploads/2017/02/b0dedf830f425054200ada12ed515428_s.jpg?resize=552%2C368&ssl=1)
このイベントでは本物の星々を眺めることができます。
石垣島は赤道に近く、ジェット気流の影響を受けにくい位置にあるので天体観測にうってつけなんですね。
なんと88ある星座のうち84の星座を見られたり、
国内では珍しく南十字星の4つ星が見られる数少ない地域です。
毎年全島の人々にライトダウンを呼びかけ、来場者全員で星空の観察会を行うというから本格的ですね。
そんな「南の島の星まつり」ライトダウンの様子。
街中でもこんなに星が見えるんですね~~。スゴイ!!
沖縄市一番街 七夕祭り
名称 沖縄市一番街商店街 七夕まつり
日程 7月4日~7月9日
会場 コザBOX前
住所 沖縄県沖縄市中央1丁目15−1
沖縄で最初にアーケード化した商店街としても知られる一番街。
アーケードを埋め尽くすほどの笹や飾り、願い事を書いた短冊、
長しそうめんのイベントなどとても華やかですよ。
まとめ
さて、沖縄の七夕は昔から先祖供養をする日とお伝えしてきましたが
近年は星を眺めたり、笹竹を飾る七夕まつりも行われていて
古くからの伝統を守りつつ、本州の文化とも融合してきています。
そんな独特の七夕文化を持つ沖縄。
機会があったらぜひ足を運んでごらんになってはいかがでしょうか。
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実は日本以外にも七夕の風習があるんですよ♪
![](https://i0.wp.com/excercise.biz/wp-content/uploads/2017/04/night-984327_640.jpg?resize=300%2C264&ssl=1)
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