こんにちは。マグロのとろみんです。
最近七夕に関する事を投稿していて
波照間島。という場所を思い出しました。
はてるまじま。と読みます。
日本では珍しく南十字星が見える沖縄の一番南にある島です。
今日はそんな波照間島について書いて行こうと思います。
ちなみに波照間島を思い出したのは、こちらの記事で紹介した
石垣市 「南の島の星まつり」について書いていた時
目 次
日本では珍しい「南十字星」が見える数少ないスポット
波照間島では夜には条件さえ合えば
満点の星空が見えます。
東京生まれの私には、波照間の空は良い意味でショッキングでした。
理科の時間に習った北斗七星が燦々と輝いています。
そして土星が赤く光るのも見えます。
宇宙を飛んでいる衛星まで見えました!!
空の上だけでなく、
空の両脇、下の方の位置まで星で埋まっている。という状態を見たのが初めてでした。
奇跡的に見えた!波照間でみた南十字星
私は本当に運が良かったとしか言えないのですが
偶然、4月に行きました。
(4、5月が見えやすいと言われている)
さらに
偶然が重なり、新月に近い日だったので空が暗かったという好条件でした。
ただ、晴れていて、新月が近くてもいつも見れるものではありません。
南十字星は地上スレスレの低い位置に出る為雲で隠れる事が多いからです。
その日も昼間は雨が降っていて
晴れた夕方以降も地平線近辺はずっと雲が出ていました。
なので、同じ宿に泊まった方達同士で
夕ご飯後はおしゃべりをしていたんです。(ゆんたく。と言います)
すると突然勢い良く
宿の主人がゆんたくをしている場所に飛び込んできて
「星が出てるぞ!!」と叫び外に飛び出していったんです。
私は何がなんだか分からないまま
真っ暗な闇の中を必死にみんなの後を付いていきました。
すると、どこから広まったのか、
他の宿の方や
波照間島の星空観測タワーの方まで
南十字星が見やすいスポットに既に集まっていました。
(当時は星空観測タワーの一部が台風被害で壊れていて閉館中だったので
館長はたまたま外にいらしただけかも知れません。)
↑星空観測タワー
宿の主人が叫んだ
「星が出てるぞ!!」は、南十字星が出てるぞ!という意味だったんですね。
ただ、地平線すれすれに見える南十字星はかすかな光。
見えるか見えないかギリギリの光。
時々消えちゃったりする位かすかな光でした。
さらに、かすかに見えているのは4つあるうちの3つ。
1つは雲に隠れた状態でした。
目を凝らしてみている途中も、全部雲で隠れたり。
数十分が過ぎ皆が「今日はダメかなー」と諦めかけた頃
フワっと雲が晴れ
数十秒だけ南十字星4つ全ての星が空に現れたんです。
なんだか良く分からないまま宿を飛び出し、
まるでコントの様にバタバタと夜道をいい大人達10名位が走り
ずーーーっと空とにらめっこ。
シュールな姿を思い描くと笑えてしまいますが、
そんな自然と真剣に向き合えるのが波照間島の魅力の一つです。
ちなみに、
七夕にちなんだ天の川も、波照間島からならバッチリ見えます。
七夕の頃は運が悪いと台風にあたってしまいますが
それでも1年を通して、夏と秋が一番天の川は見えやすい。と言われています。
波照間島の場所とアクセス 島までの交通の便は良くないです。
宜しければ波照間出身の島唄歌手「周二」さんの歌声を聞きながらどうぞ。
2018年没。 あの歌声をもう聞く事が出来ないなんて残念。
波照間島の場所ですが、
実に東京からだと直線距離で約2000km。
波照間-台湾間は直線距離で約250km。
沖縄本島の那覇から波照間島は約470km。
那覇と波照間の間の距離よりも、波照間から台湾の方が近いんですね。
下の地図の一番下、「ここ!」と丸で囲ったところです。
地図出典:https://d-maps.com/carte.php?num_car=33568&lang=en
ちなみに。。。。
台湾から一番近い有人島は与那国島(よなぐにじま)、約110kmです。
波照間島は日本の有人島 最南端。
与那国島は日本の有人島 最西端。
離島とは言え、日本国内なので、「近いんじゃない?」という間隔の
沖縄離島。
ですが、波照間島に到着するまでには、出発点がどこであれ
例えば台湾の台北市に行く以上に時間がかかります。
その理由として
◆直行便がない
石垣島まで飛行機で直行で行き、そこから船。または、
那覇から石垣島へ飛行機を乗り換えて、そこから船。
◆石垣島から波照間島は船で1時間。
近いように思えるが、この船が欠航することが多い
この船が出港するかしないかが、波照間に着けるかのキーポイントです。
石垣港から波照間島の航路は一旦、外洋に出る為、
湾内が静かでも、外洋が荒れていたら欠航です。
特に冬の時期、外洋の波は高くなるので欠航の嵐。
以前は冬以外はそんなに欠航が続く事はなかったのですが(もちろん台風の時は欠航ですが)
数年前から安全面を重視して
以前よりか欠航する日が多くなってしまったとか。
なので、下手したら
その日のうちに波照間島まで辿り着かない事もありえます。
ちなみに
石垣島と波照間島間は1日3便出ていますが
1便が一番欠航しづらい。
と言われています。
安栄観光 船便情報 毎日ある定期便 石垣⇔波照間
TEL 0980-83-0055 / FAX 0980-83-0044
営業時間 6:00 ~ 20:00 年中無休( 台風時を除く )
こちらは事前予約可能
安栄観光 船便情報 週3便あるフェリー 石垣⇔波照間
*第二、第四はプラス1便
TEL 0980-83-5891
毎日出航する定期便に比べて欠航が少ないが、当日予約のみ可
なんでそんな不確実な思いまでして波照間に行くの?波照間島の魅力
なんでそんな不便な場所に行くの。。。。。。??
と、色んな方に聞かれました。
確かに。
◆波照間までの航路は揺れます。
しかも日によっては本当に死ぬかと思うくらいに
揺れる・・・・いや、もう海面にガンガン打ち付ける勢いです。
◆島内は物価高いです。
(加工食品等も船が出てこそ届くし、その輸送費もかかりますので)
◆雨が降ってしまうと家にいる以外やることあまりありません。
さらに、行ってからもリゾートではないので
島にお邪魔させてもらう。という感覚が必要です。
例えば
◆病院ないので健康に関しても自己責任です。
連絡船で病院のある島までは特段処置できない可能性があります。
◆島内の文化や生活スタイルを理解する必要があります。
あくまでその島に暮らす人々の生活の上に我々が観光できる環境が用意されています。
◆出来ればゴミは持ち帰りで。
島内は生ゴミ以外は処理場がありません。
処理場がある島まで船で輸送し、処分しています。
どうしても観光する場所と、
島民が生活している場が近い為
訪れる側としては配慮が必要なんですね。
ただ、島には
満点の星空があります。
波の音しか聞こえない砂浜があります。
この周辺を八重山(やえやま)地方と呼びますが、
この地域でも随一を誇る透明な海があります。
さとうきび畑が沢山あります。
八重山地方でも誇る抜群の透明度の海を見て
人々は「波照間(はてるま)ブルー」と呼ぶようになりました。
確かに息を飲む青さです。
世の中世知辛い。
たまには行くまでの工程、旅路自体を楽しむような旅行もいいですよ。
今日はもう一回行ってみたいな。
と思った島の話。波照間島でした。
今日は以上です。読んでいただきありがとうございます。
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実は日本以外にも七夕の風習があるんですよ♪