【ザノンフィクション】ダウン症ダンサーと呼ばれ悩んだ優君。私は一緒に踊りたいよ

写真出典元:ザ・ノンフィクション
こんにちは。マグロのとろみんです。

私ってなんて適当でなんだろう。もっと努力しなきゃ。

黙々と人の何倍もの努力を続ける今回の主人公をみてそう思いました。

 

そして言葉少ないながらも、与えられた環境で精いっぱい生きる主人公を見て

嫌な事がある度「疲れちゃったなー」なんてほざく自分を反省しました。

 

2020年6月7日放送

【ザ・ノンフィクション】

生まれてくれて ありがとう ~ピュアにダンス 待寺家の17年~ 感想です。

 

スポンサーリンク

 

目 次

 

 

息子がダンスに出会ってくれて良かった。お陰で私も前に進めた

 

今回の主人公は

ダンサーで歌手の待寺(まちてら)優さん。

現在30歳です。

 

残念ながらコロナの影響で延期になってしまったものの

 

ブレイクダンスの世界大会

「UKブレイクダンスチャンピオンシップ」で優勝した、

PANICREWの植木豪さん率いる

WASABEATSと舞台共演をする予定だった実力の持ち主です。

 

 

実は優くん、ダウン症を患っています。

合併症の影響で赤ちゃんの時に心臓が止まり、緊急手術。

生死をさまよう事もあったし、

 

知能の発達にもハンデがあって

親御さんは優くんの成長がとても不安だったそう。

 

そして当時は

障害を抱える子やその家族に対しての理解やサポートが

今ほどはなかった為

 

偏見の目で見られる辛さとも戦わなければならず

 

優君がどういう形で世間と交わり生きていくか。

という事を親御さんはいつも考えていたそうです。

 

そんな中。

13歳の時にダンスに出会った事がきっかけで

 

周りがびっくりする位のめり込み

一日5,6時間練習するようになった優くん。

 

そんな様子を見て

親御さん自身、

前に進む一筋の希望を見出します。

 

その様子を追った17年間が今回の放送内容でした。

 

 

ダンスでプロなれたものの世間の目にさらされ悩んだ思春期

 

優君は13歳でダンスに出会い、

以後毎日何時間も練習。

 

一時は腹筋が割れる程の体型でした。

バッキバキです。

 

と、さらっと書くと

なんだか特別な事に聞こえないと思いますが

 

ダウン症の方は

筋力が弱い。と言われています。

なので

筋力をつけるには健常者の何倍もの筋トレをしなければなりません。

 

 

さらに。

障害の影響で

新しい事を覚えるまでに時間が掛かかる為

振付を覚えるのも時間が必要だし

 

ダウン症全体的に聴力の発達に遅れがある方も多いそうで

リズム取ったり音聞き取ったりするのも

簡単ではない。

 

そういう事から毎日5,6時間の練習に励んていたという事です。

 

好きじゃなきゃ続けられない。

すごいわ。。。

 

でも優くん。

なんとなんと。

 

その努力が実り、プロメンバーに抜擢されます!

優君17歳の時の話です。

 

 

いやぁ。

素晴らしい。

 

裾野が広いヒップホップというジャンルで

プロになるのは簡単な事ではないです。

 

優くんの努力。

ただただ頭が下がります。

 

ところがどっこい。

 

このプロになった事で

逆に悩むことになります。

 

 

それは、プロとして舞台に立ったことで

世間から注目され

抱えている病気と向き合わなくてはいけなくなりました。

 

「ダウン症のダンサー」

として注目されてしまったんですね。

 

 

当時17歳という敏感な年齢。

 

周りからダウン症ダンサーと呼ばれることに苦しみました。

 

さらに、練習を重ねてきた体に無理が来て

ホルモンバランスを崩してしまった事も重なり

一旦プロの活動はお休みする事になります。

 

 

やるせないな。。。。

 

でも。

そうだよねー。

 

今までしてきた人並み以上の努力ではなく

病気の方が注目されてしまったら。

 

 

結局そこしか見てもらえないのかなぁと思って

どうやって向き合っていいか分からなくなっちゃうと思う。

 

 

その後の優くん。

プロの活動を一旦中止してからは

ダンスから一時身を引いていました。

 

結構な挫折だったんでしょうね。

 

何か分かるわ・・・・。

 

いや、私はプロでもなんでもないですが

 

多い時で週に8時間ダンスレッスン取り

それ以外に何時間も練習に明け暮れていた事があります。

 

仕事している以外はほぼダンスしていた感じでした。

 

そのうち

乗り越えられない壁ってのにぶつかって。

 

自分の中で限界感じて

辛くなってしまった事があったんですね。

 

 

大好きでしょうがなかったダンスなのに

その頃は踊っても辛くて、全く楽しくなかったです。

けどどこかにまだチャレンジしたい自分がいて。

 

ものすごい葛藤と現実の狭間で悩んでいました。

一番大きな壁にぶつかった時は

かれこれ2年位の間苦しかったなー。

 

 

まぁ。

私の葛藤と優くんの葛藤は全く種類が違うのですが

 

でも

努力してプロにまでなった優くんが

周りからダンスの実力ではなく「ダウン症」という事に注目されて

辛くてしばらくの間ダンスしたくなくなった。

 

という気持ちは少し分かる気がします。

 

スポンサーリンク

 

 

PANICREWの植木豪さんが衝撃を受けた優くんのダンス魂

 

冒頭でチラっと記載しましたが

 

実は優くんは

ブレイクダンスの世界大会

「UKブレイクダンスチャンピオンシップ」で優勝した

 

PANICREWの植木豪さん率いる

WASABEATSと2020年3月に舞台共演をする予定でした。

 

コロナの影響で舞台は8月に延期されてしまったのですが

何と優くん。

植木豪さん、千葉涼平さん(w-inds)と並び主演として出演です。

 

いやぁすごいわ優くん。

 

さて。

この舞台の主演であり演出を手掛けている

植木豪さん。

 

優くんのダンスを初めてみた時に衝撃を受けたのがきっかけで

今回の舞台が作られたそう。

 

 

優くんが踊っている姿を見た時に

 

「好きと言う気持ちが前に向かうパワーを作っている」

と感じたし

 

そしてそれを見た事で

当時豪さんが抱えていた

もやもやした葛藤を吹き飛ばす答えが見えたそうです。

 

 

優くんの踊りから

心に訴えてくる強い想いが滲み出ていた。

 

それは技術とかではなく本人の持つ熱い気持ち。

年齢を重ねて、衰えてしまう体力や動きとは別の次元の物。

 

そういう物を優くんから感じた。

豪さんはそんな風に語っていました。

 

 

一方。

優くんがダンスを始めたのは

その植木豪さんに憧れたからです。

 

 

こんな事あるんですね。

なんとも不思議なご縁です。

 

そりゃ練習にも力が入るってもんです。

 

ダンスを始めるきっかけになった憧れの人と一緒の舞台に立つ。

というところまで辿り着いた事もすごいけど

 

その憧れの人に影響も与えちゃった優くん。

人が一生懸命必死になってコツコツ行動すると

成し遂げられない事なんてないのかな。

と思わされました。

 

参考ページ:

植木豪さんwebsite

WASABEATS FBページ

 

 

息子の将来を案じて衝突しあう両親

 

さて。

自分の大好きで夢中になれる事に没頭する優くんですが

 

現在30歳。

ご両親は優くんに将来

自立してもらえる様に。

 

と色々アドバイスをしています。

 

まぁそうですよね。

現実問題、障害を抱える方々は

お仕事しても給与が低めになってしまう事も多いし

 

障害の度合いにもよるけども

そもそも働ける場所がまだまだ少ない。という問題にぶつかると思います。

 

 

私もたまに考える事あるけど

障害を抱える子にとっての自立の難しさ。

一人で生きていく事の厳しさ。

 

これは親だったら

相当悩むし、不安を覚えると思います。

 

段々親たちも年を取るしね。

 

それは待寺家でも一緒。

ご両親は優くんの事を話し合い

衝突を繰り返します。

 

 

お母さんとしては

優くんに好きな事を優先してやらせたい。

 

ダウン症は老化も早いと言われているから

いつまで好きな事出来るから分からない。

 

さらには、

優くんが好きな事に打ち込む姿は

同じ病気を抱える子達や、世間に対して色々伝えられる物がある。

 

そういう役目を担っているのかもしれないから

のめり込める何かがあるならば

それをやらせてあげたい。

 

 

対する

お父さんとしては

自立をさせる事を優先させたい。

 

お父さん自身も引退する年齢になったし

早く自立してもらう基盤をつくらないと。

と思っている様子。

 

 

全く交わりません。

けどこれ。

当然ながらご両親共に優君が心配だからこそ

自分の考えを強くぶつけ合うんですよね。

 

喧嘩しながらもどうしたら良いのかを考えるんだよね。

 

親って。

子を育てるって。

 

本当にすごい事だな。と

このご両親の会話を聞いていて改めて思いました。

 

 

とはいえ。

最初からこのご両親も現実を受け入れられたわけではなく

 

当初。

息子がダウン症。という事を医師に告げられた時には

あまりにもショックで

 

奈落の底に落とされた気分。

と表現しています。

 

ショック過ぎて、自分だけが不幸な気分になり

優くんが幼いころ

何時間かベッドに置いたまま放置してしまった事もあった。

とお母さんは告白されていました。

 

 

それを聞いて

そうか・・・・。

 

実親でも現実を受け止めるのがそんなにつらいのか。

いや

実親だからこそ辛いのかもしれない。

 

と胸が締め付けられる思いでいっぱいになりました。

 

 

子が健常者だったとしても

育児っていっぱいいっぱいになって

もう限界っ!となり

 

子を何時間かベッドに置いたまま放置してしまう事。

あると思うんです。

別に特別な事じゃないと思う。

 

母親だって人間だし

初めての赤ちゃんで、相談する相手いなかったら

病んでもおかしくないと思うもん。

 

 

そういう事考えたりしてたら

優くんのお母さん。

良く乗り切ったな。

 

当時辛かっただろうな。

 

しかもその頃は理解してくれる周りの人も少ないだろうしな。

と思い

同じ女として泣けてきました。

 

 

「生んでくれてありがとう。」この一言が全てを表している


写真出典元:ザ・ノンフィクション

さて。

優くんの将来を心配して

ぶつかり合うご両親でしたが

 

優くんはちゃんと

ご両親の愛情を理解しているんだね。

 

あぁ。

愛って伝わるんだな。

という出来事が起こります。

 

それは優君の30歳の誕生日の日。

ケーキを囲んでご両親がお祝いをしてくれます。

 

 

ほほえましくハッピーバースデーの歌を歌い

キャンドルの火を吹き消すと

優君はご両親にこう言います。

 

 

「生んでくれてありがとう。」

 

 

それに対してご両親も

 

 

「生まれてきてくれてありがとう。」

 

 

と優くんに返しました。

 

その様子が美しすぎて。

素晴らしすぎて。

言葉になりませんが

 

照れずに素直に

ありがとう。と親子が言い合えるだなんて

素敵だし

羨ましい。と思いました。

 

 

ここまで【ザ・ノンフィクション】2020年6月7日放送

生まれてくれて ありがとう ~ピュアにダンス 待寺家の17年~

 

の感想を述べてきました。

 

私たちは時に

生きていると、見たくない事には蓋をして

気が付かないふりして過ごそうとしてしまいがちですが

 

何事にも正面から立ち向かい

乗り越えようとしていく優くんを見ていて

 

心に訴えかけてくるエネルギーを感じたし

 

その真っすぐ好きな事に取り組む姿を見て

 

私は最近

年齢や環境のせいにしてチャレンジする勢いが

以前に比べ少し落ちているな。

 

と反省しました。

 

 

今回の主人公である待寺優くんの様に

人の何倍もの努力を重ねる事は出来ないかもしれないけど

 

その精神力と継続力を少しでも見習おうと思ったし

 

折角この世に生まれてきたんだから

何事も一生懸命取り組まなきゃね。

 

一生懸命やれば何でも楽しいよ。

という事を優くんに教えてもらった気がします。

 

 

今日は以上です。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

 

元歌舞伎町ホステス・現在踊れるお局経理の闇歴史はこちら

 

 

スポンサーリンク