こんにちは。マグロのとろみんです。
あなたはふるさと納税活用してますか?
支援者(納税者)にとってはお得な制度だから
使えるなら使った方が良い税金還付制度。
そんなメリットが話題になる一方、
ふるさと納税市場が大きくなるにつれて
地方税が毎年コンスタントに何十億円も流出していく地域があったりします。
一体その辺の問題点って何なの?
税制として大丈夫?って事が気になったのですが調べたら
「あれ?それ実は騒ぐ以外に解決策、あるんじゃないかなー?」
という事を思ったので、今日はその辺の事を斬りこんでみようと思います。
私には一部騒いでいる地域の騒ぎ方が
変化する事に対してそれを受け入れられない
モンスター社員的な困ったちゃんに見えてしまう。
目 次
「ふるさと納税」で毎年数十億が失われる地域
と、いう事で。
まずは「ふるさと納税」で何が騒がれているのか。
について簡単に触れたいと思います。
前回書いた記事で少し触れさせてもらったのですが
ふるさと納税で、潤う地域がある反面
当たり前だけどその逆で
本来その地域に納められるはずだった地方税が
他の地域に流れていってしまっているケースが起きています。
その、外に流れ出ている金額が多額なので
それがその自治体ごとに
「問題」として取り沙汰されてます。
ただ、多額の税金が流出してしまったことで
その地域の住民が行政サービス受ける事が出来ない。なんて事が
起こらない様に
流出した額の3/4は
「地方交付税」呼ばれる、国からの補填を受けられる仕組みがあります。
が。
その「地方交付税」の補填には例外があって、
元々そこの市町村単体で
財政運営が成り立っていた自治体はその「地方交付税」がもらえない。
補填なし。
というルールになっています。
ここがポイント。
「地方交付税」が補填されない地域と、
今回「ふるさと納税」で地方税が流出してしまっている地域が
比較的一致しているので
問題として取り上げられているんですね。
2020年度の総務省の発表によると
こんな感じのランキングになります。
*黄色で塗った市町村は交付金補填ない自治体。
流出額= ふるさと納税の自治体流出額(交付金補填前)
「実流出額」=自治体流出額の数字に交付税補填を加味した「実流出額」
*総務省発表の数字に私があくまで概算で計算したもの。
で。
この表を見て何が言いたいか。というと
これ。
実は税金が移動しているだけ。という事。
円グラフで表すと
パイの大きさは変わってないけど、中身の割合が変わっているだけ。という事。
同じパイの中で取り合いしてるだけなんですよね。
そして忘れちゃいかんのが
地方交付税の存在。
ふるさと納税でパイの奪い合いをする事になり、
毎年数十億流れ出ていき
さらには
地方交付税の補填がない。
ってなったら
まぁ。それは辛いっすよね。と思うので
「住民の生活が守れない。」
と声高らかに訴える自治体が出るのもまぁ、うなずけるわ。
とも思う。
ちなみに
地方交付税って財源どこか?というと
国が徴収した国税の一部が財源です。
国から補填されるものなんですねー。
・・・。
国が財源。って聞くと
どうしても私にはこのカラクリ、
国が税収確保するためのブラックボックスとして用意したんじゃないか。
とすら思えてしまう。
実際、先ほど出した表の地方交付税の補填がない地域9つだけでも
約300億円流出してるからなぁ。
その分補填されなかった国税何に使われてるんだろ。って感じよ。
え?言い過ぎ?
うーんでもさ。
パイの奪い合いするだなんて
これじゃゼロサムゲームだからねぇ。
元のパイが税金。
って事は税率上がらない限り
どんだけ頑張ってもパイは大きくならないよね?
なーんか闇深し。な感じ。
最終的にパイ、小さくなってるやーん。消えた5割はどこへ
さらに。
もう1つの問題としてよく問いただされているのが
「ふるさと納税」で自治体に渡ったお金。
何に使われているの?って事。
元々の目的は、渡った地域での公共サービスの充実の為に使われる。
でしたよね。
医療とか、教育とか、街の整備とか。
が。
実態見ると渡ったお金の半分が
「ふるさと納税」運営に消えていってるので
「まじかー。」
という事で時々問題視されているニュースを見たりします。
どういう事かと言うと。
この図で説明しますね。
ふるさと納税をすると、
まず、本来納税者の住まいに納められるはずだった
「地方税」が他の地域に「寄付」されます(赤い矢印)
で。
そのうち
3割がお礼品として、お礼品提供業者へ。
1割程度が送料として自治体が負担。
さらに1割位が運営費としてポータルサイトなどへ。
渡ります。
で。
自治体に残る税金は
約5割程度。
というのが実態。
これが
「実態見ると、5割しか活用されてない!」
と騒がれているゆえん。
税金が自治体の為ではなく
結局、どこぞの会社とかに渡ってるじゃない。
という事ですね。
まぁ。騒ぐ人の言いたい事はわかるんだけど
いずれにせよ、
政府の請負業者。とかって昔から存在するし
そういう人がいないと建設も出来ないわけだから
税金が、一般企業に渡る。
という状況は別にあり得ると思う訳。
問題はそこじゃなくて
経済が回ってるわけじゃない。って事。
ここが実は問題なんじゃないかなーって私は思います。
お礼品業者さんが、寄付金の3割程度のお礼品を納税者に渡す事で
その業者さんの商売も拡大して
いっけん経済回ってる様にみえますよね。
実際、人気のお礼品提供しているショップは
恐らくものすごい金額が売り上がっていると思います。
が。
実はこれ。全然経済回ってません。
ふるさと納税からの売上の全て。
税金だからです。
本来、経済って
お金が消費されて回っていくんだけど、
元々我々の税金だったものがそのショップさんに回ってるだけ。
決して私達が対価を支払って買った物じゃないんですよね。
これじゃ本当の意味での経済発展にはならんのですよね。
さらには
ふるさと納税の財源が「地方税」である以上、
ふるさと納税市場が大きくなる程
使われる地方税が増え、
自治体の請負業者も増える事になるんだろうから
実は我々、自分達で自分の首絞めてる事になるのかもなー。
なんて事を思います。
私としては地方税が都会から流れ出ていく事よりも
こっちの天下り的な体制がはびこることの方が心配だわ。
将来的に地域活性化が失われて、衰退するんじゃないか。
って思う。
ってかめっちゃ矛盾してるじゃん。解決するにはこれしかない
ここまでで、
ふるさと納税が始まった事により
地方自治体の不均衡が起き始めていて
中には税収の流出に歯止めが掛からん地域がある。という事実。
そして
結局「ふるさと納税」で各自治体に寄付されたお金の使われ方って、
地元の為になってるか?
というと
そうとも言えない仕組みがある。という事をお話しました。
んで。
さらにその地域の収支みてたら
あれ???
「地方税」流出ランキング上位の常連。
ふるさと納税プラン打ち出してないところ多い・・・。
って事に気が付きました。
あったとしてもやる気ないお礼品のところ多い。
まじかー。
そもそもそこ?
ってちょっとビックリしてしまったのだけど結構多い。
市町村名 + ふるさと納税 で検索しても
出てこない。
あらー?って感じ。
税金流出してるのは事実だけど
そういうのやってないで「流出だー」と騒いでるとしたら
それはそれで矛盾している気がする。
今まで人口が多い地域は
何もしないでも住民地方税が入ってきたけど
それが制度変わって流出し始めたから
「元に戻せ~」と騒いでいるだけに見えてしまう・・・。
だからと言って「ふるさと納税」参戦しろ。
って事じゃないのよ。私の言いたいのは。
先ほど言った様にふるさと納税って
自治体にとってはゼロサムゲームです。
パイの奪い合いになるだけ。
さらには地方税流出したところで、交付金補填ない場合。
以前よりパイが小さくなっているって事なので
パイの中で奪い合い激化に繋がる。
ってことで
あんま参戦しても最終的な解決にはならないんだよね。
ならば。
その地域にもっと法人を誘致する方法考える方が
健全な気がする。
地方税って個人だけでなく
法人地方税。ってのもあるし
企業が納める額って大きいと思うから。
解決する方法としては、
そういう取り組みをまずやってみるのが大事。
と思うけど
それでも地域特色とか、地域性の問題で
解決出来ない事ってあると思うから
その場合は
「ふるさと納税」うまくいかなかったね。と言って
国としても方向転換するしかないよねー
という事を思う。
なので。
そのうちふるさと納税の還元率とかまた是正されるかもしれんし、
一定の所得制限の規制が出来るかも知れんので
今のうちに
この制度。私はジャンジャン使わせていただこうと思います。
なんのこっちゃ。結局そこ?って感じですが
使えるものは使った方が良いと思います!
基本、遠慮しちゃいかんと思う。笑
今日は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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