写真出典元:ザ・ノンフィクション
こんにちは。マグロのとろみんです。
家族ってさ。血が繋がってないといかんのかね?それ言いだしたらキリないでしょ。
私はそのへなちょこな固定概念に捉われず、実態として一緒に暮らして空間共有してる人達の事を「家族」って呼びたいな。
【ザ・ノンフィクション】2021年6月20日放送
ママにしてくれてありがとう~血のつながらない母娘の12年~ 感想です。
目 次
里親制度で今まで17人受け入れてきた夫婦
今回の主人公は 美香さんと、トニーさんご夫婦です。
子供達からは ママ。ダディ。と呼ばれています。
美香さんトニーさんは25年連れ添う夫婦です。
子供を望んだものの恵まれなかったのですが
美香さんが取り組んでいたボランディア活動をきっかけに里親制度という物を知り、
子供を受け入れる事にしました。
初めての子を受け入れてから18年目。
今まで預かってきた人数はなんと17人。
成人した子達は順次巣立って行っており
現在は6名が一緒に暮らしています。
美香さんトニーさんの家で暮らす子達は
複雑な事情を抱えている子ばかり。
なんらかの事情により実親と暮らせなくなった子達です。
今回は家庭の事情で児童施設に預けられ
その後12年前に美香さんトニーさん宅にやって来ることになった
あき子さんを中心に密着しました。
子供が自分の足で歩いて行ける様にサポートする美香さん
今回密着取材の中心人物あき子さんは
現在23歳。
あき子さんの家ではお父さんによる家庭内暴力がひどく
ある日、実母がその暴力により入院する。という事件が起きてしまいました。
まだあき子さんは物心ついた位の年齢の頃だったそう。
その事が原因であき子さんは
児童施設に預けられる事になります。
その後。12歳の時に縁あって、美香さんトニーさん宅に引き取られました。
あき子さんはふんわり柔らかい雰囲気の性格ながらも
普段あまり感情を外にださないタイプの方です。
その感情を外にださないのは性格なのかな。
と思ながら放送観てたけど
どうやらそれは、
これまでの生い立ちの上で経験したり感じてきた事で
出来てしまった深い傷から来るもののようです。
あき子さんは
家庭の事情だったとはいえ、児童施設に預けられたわけですよね。
その事からずっと
帰る家はなくなっちゃった。と思いながら子供時代を生きたそう。
さらには小学生時代、
施設に居た事を原因に学校で虐められてしまって
その2つが重なった事で「この世に生まれてきて良かったのか?」
という疑問が湧いてしまい
ずっとそれを抱えたまま生きてきたと。
キッツイすよね。
誰にも頼る事が出来ずにそんな状況に陥ったら
私だったらどうなっているか分かりません。
誰の事も信じられなくなっちゃうかも。
っていうか
よくそんな状態で学校に行き続けることが出来たなぁ、あき子さん。
よっぽど辛かったろうな。って思ってしまった。
そんな環境でそだったあき子さんでしたが
美香さん・トニーさん宅に来てから
そこが自分の帰る場所。と思える様になったし
美香さんトニーさんの事を親と思って過ごしていると。
けど。
心の深い部分ではどうしても
なんで自分はこうなっちゃったんだろう。みたいな気持ちが捨て去れずにいたと。
悔しい思いも抱えている。
そんな事をあき子さんは話してくれました。
それを見ていた美香ママ。
このままじゃあき子さんが前に進むことが出来ない。
と思い
ある日あき子さんにさりげなく切り出します。
「お母さん(実母)の事なんだけどさ。」
「なんとなく覚えたりする?」
「会ってみたいって思う?」
それに対してあき子さんは
うん。とか
まぁ。とか
言葉少なく答えただけですが
その日から美香ママは
あき子さんの実親を探す為動き出す事に。
家族ってさ。何なのよ。って事をえぐられる回だったなぁ
家族ってなんだろか。家族愛ってなんなんだろか。【ザ・ノンフィクション】には時折そんな事を考えさせられますが
正直。そんなの正解はないのよね。
そして。
今回の放送内容って特に難しいなぁって思って。
こういう考えは日本だけなのか
それとも海外にもあるのか分からんのだけど
日本ってさ、
子供が虐待されてたとしても
親が「大丈夫」って言えば児童施設とかが無理に引き取るとか無理じゃない。
というか警察だってそんな事指示できないよね。
まぁそういうルールになっている事が根底にあると思うんだけど
どうしても家族、血のつながった者同士が一緒に暮らすのが一番。
って考えがまだまだ根強くあるよね。
という事を思う。
もちろん。
血のつながった者同士が一緒に暮らし続ける努力をする事は必要よ。
けどさ。
それが本当にベストなのか?
って思う状況や環境も少なからずともあるじゃない。
そういう状況になってしまった人がいたとして。
そして
その状況下の中子供の成長に影響があるならば
場合によって「里親」という制度で育つ。という子がいても良いと私は個人的に思うんですよね。
なんかそういう話するとさ
じゃぁそもそもその実親はなんで育てられないのに生んだんだとか
そういう事言う人いるけどさ。
それ言ったところで
改善できない状況や環境ってのも少なからずともあるんだからさ
まずは生まれてきた子が健康に育つことを助ける事が最優先なんじゃないかと思う訳。
すくえる命は救いましょう。
という事を私は思う。
親に対してどうのこうの言うのはその後でしょ。
って思う。
そして私は
血が繋がってないから家族ではない。
とかそういう事はナンセンス。と思っているので
里親に引き取られる事になった子達が
いつか、
自信をもって自分の人生を生きていってもらいやすい世の中になってくれたらいいな。
という風に思っている。
なんかさ。
血のつながり。だけで考えると家族って何なの?みたいな
堂々巡りになる事があるんだけど
私としては血のつながりよりも
時間を共有してそこで一緒に体験した数が多い方が
よっぽど「家族」って定義的に考えると「家族」だよね。
って思うし
しっくりきたりする。
しっかし今回の放送は
構成自体はモヤっとした感じだったけど
その裏にある美香ママやあき子さんの行動、気持を考えると
クッソ重くて
キッツいなぁ・・・・って感じだった。
包み込みつつも土足で上がりこまない距離感保つ美香ママ尊敬
ところで。
放送観てて思ったのは美香ママがマジ神過ぎて尊敬。って事。
前向きに色んな事解決していくって姿勢なところもそうだし
自分の意見を持ちつつも
相手の心に土足で上がりこまず相手にとって心地よいと思われる距離感を取って接している。ってところ。
親として子を受け止めながらも
本人の意思を大事にして
本人がどうしたいのか。どうなりたいのかを尊重している様子が垣間見れて
そういう部分が神。って思った。
というのも
私が美香ママだったら
心配で色々口出ししてしまう気がしたから。
でも美香ママ見てたら
美香さんは、その子達が最終的に自立して
自分の考えと信念を持って生きていってもらう事が一番大事な事。
という風に考えているのかな?
だからあのように接しているし
本人達に色々選択させているのかなぁ。
と思ったら
里親になるだけあり
なんて素晴らしいんだ。って思ったんですよね。
なんかさ。
どうしても日本でいうところの家族って
こんな感じで1つのボートに家族全員が乗る。
っていうイメージを抱く方が多いと思うんだけど
美香さん、トニーさん宅は
家族のメンバー全員が一艘一艘の舟に乗ってて
操縦も各人が自由に行うんだけど
(小さい子は美香さんトニーさんに紐で引っ張られててその範囲を自由に動く感じ)
操縦している川は一緒。
時々並走するし
時にはちょっと離れてみたり。
っていうイメージで
家族メンバー全員、向いている方向は一緒だけど
それぞれの人生(舟)は自分で
操縦していく。
そういう感じかなぁ。と想像しました。
そんな感じだから良い距離感保ちつつ家族を作っていけているのかなぁ。
なんて事を勝手に思いました。
でもそれって良いなぁ。って私は思ってて。
というのも
1つの舟に家族メンバー全員が乗っかってしまうと
何かあった時に収拾付かなくなるし
ちょっと違う事したら転覆だってしちゃうから
どーのこーのと足を引っ張り合う事にだってなりかねないって事だよね。
という風に思うから。
そもそも
家族であっても1人1人の人生って違うし
それぞれなんだから
ずっと一緒。とかそういうのにこだわると逆にお互い苦しめる事になるんだろうなぁ。
それと同じで
血のつながり。みたいのを前面に押し出して
家族って単位を考えるから
世の中物事複雑になるんかなぁ・・・。
なんて事を今回の放送を見ていて思いました。
しっかし重いテーマっすよね。
家族ってさ。
あ。
あき子さんの実母ですが
放送中に会う事は出来なかったけども
美香ママが色んな所に問い合わせをした結果
今も元気に生きているという事が分かったのと
3年前、20歳のあき子さんに向けて書かれた手紙がある。という事が発覚しました。
その手紙は当時、就職して一人暮らしをしていたあき子さん宅に送られたものの
あき子さんはもうそっから引っ越したあとのタイミングだったみたいで
住所不定で届かなかったのですが
今回3年を経てあき子さんの元に到着。
(手紙は母親の元ではなく母の友人宅に保管されたそう。経緯は不明)
あき子さんが長年心の中にあった
「生まれてきて良かったんだろうか」
というわだかまりもその手紙を読んだことで少しスッキリした様でした。
よかった。
今日は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
現在「お局経理」、実は15歳家出・元歌舞伎町ホステス 特集はこちら