とろみんです!
さて、前回は旧暦の新年を祝う国々を表にまとめてみました。
日本でも沖縄では現在も一部地域にはなりますが
旧正月を祝う地域があります。
今回はその沖縄の旧暦の新年について書いていこうと思います。
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なぜ沖縄には旧暦でお祝い事をする習慣が残っているの?
これは諸説あるのですが、
一つに、琉球の時代に中国や台湾などから影響を受けたり、貿易を通じて交流が盛んだった為
旧暦の正月を祝う習慣が今でも残っている。とする説。
ほかには
島ならではの人々の知恵から、旧暦を使うという慣わしが残っている、とも言われています。
ご存知の様に沖縄県は様々な島々から出来ています。
天候の影響を受けやすいんですね。
なので、旧暦の様に月の満ち欠けを利用して作ったこよみに沿って生活をすると
当時彼らが主に営んでいた漁業、農業で必要な潮の満ち欠けや種まき、そして収穫の時期と
こよみがずれが少なくなる為
なくてはならない物として旧暦が使われていましたが
それが現在は、祭事のみ旧暦で祝う。という形で残っている。という説があります。
![iriomote-island-69650_640](https://i0.wp.com/excercise.biz/wp-content/uploads/2016/11/iriomote-island-69650_640.jpg?resize=640%2C480&ssl=1)
都会では段々なくなっている旧暦のお祭,
私は八重山地方が好きで何度か行っているのですが
そちらの地域では本当によく旧暦のお祭を祝っています。
ある時八重山の黒島に行ったら、丁度旧暦の3月3日で
宿のおかあさんが
「今日は旧暦のひなまつりなでね。今日は海に手足を浸すといいのよ」
と言っていました。そして「ここでは”むーちー”って呼ぶんだけど、お餅を食べるのよ~」と柔らかいお餅をくれました。
地域に根付いた文化に触れるってなんだか心があったかくなりますね。
では沖縄の旧正月が行われる地域は?
現在は沖縄全土。というわけではなく
行事としてお祭やお祝い事をしたりするのは一部の地域です。
旧暦を重んじる地域、神聖とされる地域、そして漁業に密接した地域などで行われているようです。
例えば
本島ならばうるま市勝連や糸満。 本島の離島だと 伊良部島、池間島。
宮古島の 平良、西原、久松。 八重山の黒島。
そして勿論神聖な島である久高島。
沖縄の旧正月、お祭ごとはどんなものがあるの?
現在でも漁業の地域 糸満では旧正月に大漁旗が掲げられます。
聖域。と最近話題にもなている久高島では
毎年男性たちが正装をし、神人に対して新年の挨拶をし、一年の健康を祝います。
そのお祝いの最中の様子をみつけたので動画でご覧下さい。
久高島の様子
祭事に踊りはつき物のようですね。
動画で流れている曲は「唐船ドーイ(とうしんどーい)」という歌だと思います。
お祭の際踊る定番の曲なんです。
こちらはうるま市勝連の様子
琉球新報さん自らがアップしてくれていました。
旧暦の新年、家庭ではどう迎えるの?
伝統的には新年の朝はまずは水汲みから始まります。
井戸や泉に行き汲んできた水は”若水”と呼ばれ、まずは神棚にお供えします。
そして、その他にその水を使ってお雑煮を作ったり
元旦の初茶を入れるのに使ったりしました。
「若水」とは一年の邪気をはらう縁起物でもあり、一年の健康を願うものでした。
そして近くの拝所や御嶽(うたき)に行き新年の挨拶をして一年の健康をお祈りします。
![ship-1033450_640](https://i0.wp.com/excercise.biz/wp-content/uploads/2016/11/ship-1033450_640.jpg?resize=640%2C360&ssl=1)
ただ、旧暦が色濃く残っている地域以外では最近は本州と同じ西暦の1/1だけを祝う方も増えてきているようです。
逆に新旧どちらのお正月も祝う。という方達もいるので
地域ごと、またライフスタイルや年齢層によってもお正月に対する考えは異なるのかもしれないですね。
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