とろみんです!
旧暦の正月と言えば何かと毎年注目される中国ですが、
一体旧正月中にどれだけの人々が移動して、どんな場所に行っているか。等を調べてみました。
12億とも言われている人口の国の中でどの位の人々が移動するか
興味本位で調べてみましたがちょっと度肝を抜かれる人数に驚きました。
春節連休中の移動人数(春運)
まず、中国の旧正月、いわゆる「春節」の時期にどの位の人々の往来があるのでしょうか?
「春運」という期間が中国にはあります。
それは毎年、旧正月の新年の日を挟んだ前後40日間(旧正月前の15日感と後の25日)を言います。
その期間急激に増える事を表し、いわゆる帰省ラッシュ、Uターンラッシュの事なのですが
その40日間のデータを毎年政府機関が発表しています。
そちらによるとなんと、
移動人数延べ約30億人!!
と言われています。
新唐人テレビさん提供動画
驚きの数字ですね。
しかし中国の人口が13.5億人位なので、40日間の間に30億人も移動。
となると全国民が1往復超移動する事になるので、
数箇所行き先がある。という事になりますね。
使用される交通機関は?
中国では国土が広いので帰省。
といっても人により実に1,000キロ以上もの移動をする事になります。
最近では、高速鉄道の整備が整ってきた事や
飛行機もこの時期増発されるので、飛行機での移動をする方も大分増えてきています。
しかしながら
高速道路や幹線道路を使った帰省がまだまだ主力です。
(約10%超が列車使用)
↓旧正月の過ごし方、風習について知りたい方はこちらの記事もどうぞ
中国でも今話題のオンライン相乗りサービス!
「中華人民共和国国家発展改革委員会」という政府機関の発表しているデータによると
道路(車等で)による移動をした人口が
2015年は前年比23%減ったのに対して2016年は2014年と同様か上回るのでは。
という予想でした。
(対2015年比23%超増)
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昨今中国国内でも場所により
高速鉄道などの整備が進んでいます。
そんな中、大渋滞が予想される高速道路、幹線道路などを利用しての帰省が増えるのは個人的に興味深いですね。
調べてみたら
最近世界的に増えている、いわゆるUberの様なタクシー相乗りサービスが
中国でも増えてきているとの事が分かりました。
国内主力は「滴滴出行」という会社。
これから伸びる産業なのでは。と注目されています。
実はUber Chinaと滴滴出行は国内で競合だったのですが
Uber Chinaとの合併を2016年に発表、
同2016年にはアップル社が滴滴出行に出資をしたという事も話題になっています。
個人的にはこの会社の社長がレノボの創始者の娘さんであり
1978年生まれという若い社長さん。
という事にビックリしたし 更なる発展の可能性を感じました。
↑こちらはCNBCによるアップルとのコラボについてのJean Liu(滴滴出行社長)のインタビュー
春運(春節)行き先は?
もちろん、一番は故郷への帰省ですね。
最近では年々春運の間の鉄道や飛行機のチケット争奪戦に辟易して
帰省をせず過ごす。という方もいらっしゃるのですが
日本でも報道される位、まだまだ中国国内の旧正月の帰省ラッシュの様子は想像を超える混雑っぷりです。
交通運輸部と国家発展改革委員会が共同で発起した2016年春運体験大調査「春運について共に語ろう」によると、春節連休中の外出目的は、「実家に戻る・親戚や友人宅を訪ねる」が80%
人民網日本語版より引用
また、
目的地トップ5は順に、河南、湖北、湖南、山東、安徽。
同じく人民網日本語版より引用
引用元:https://j.people.com.cn/n3/2016/0215/c94475-9016722.html
最近は、春節に海外旅行に行く方も増えています。日本でもつい2,3年前
「爆買い」なんて言葉を生み出した事もありましたね。
人気行き先はアジア近隣の韓国、日本、タイ。と言われています。
春節に限らずその3国では「本当に中国からのお客さんが多くなったな~
5年前と比べて全然違うな。」なんて私も旅行に行く度に感じます。
それだけ中国国内の所得が増えてきている。って事なのでしょうね。
他参考文献:
ファイナンシャルタイム中文网 「數據:近五年中國春運的變與不變」
https://big5.ftchinese.com/story/001066067
今日は以上です。
日本で一番移動人口が多いのも正月でしょうかね。
皆さん旅行に行かれる際は気をつけて行ってきて下さいね。では。