タイの旧正月ソンクラーン。水掛け祭りは人を敬う心が由来って知ってる?

こんにちは。とろみんです。

タイの旧正月、ソンクラーンと言えば

街中がびっしょびしょになる水掛け祭りが有名ですが

 

開催される事になったきっかけご存知ですか?

今日はそのソンクラーンに水掛けをするようになった由来を書いていこうと思います。

 

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水掛け祭りが開催されるようになった由来

 

ソンクラーン

と聞くと「あぁ。あの水掛祭り。」なんて思う方もいる位に有名なタイの旧正月。

 

今の様に街中でドンちゃん騒ぎし、老若男女が水を掛け合う。

と言うものではなく

本来は、 ”新年に身を清める” という意味で

水をかける習慣があったんです。

ちゃんと意味があるものだったんですね。

 

日本でも年末に「大祓(おおはらえ)」という

一年の厄や穢れを落とし新年を迎える。という行事が神社で行われていますが

意味合い的にはそんな感じなんでしょうか。

本来の行事として水を掛ける相手は3種類あり、それぞれ

 

◆高齢者への水掛け◆

◆仏像への水掛け◆

◆僧侶への水掛け◆

 

とは言っても無礼講で掛け合うのではないですよ。。。。。

 

実は日本にも旧正月を祝う地域が!関連記事はこちら
日本では沖縄で旧正月を祝っている

 

特にこちらから目上の方への水掛けは手首や足元に静かに水を掛けます。
決して頭から掛けてはいけないんですね。

 

相手を敬って、感謝し、清める。という意味で行います。

で、相手からは祝福を貰う。

という感じでお礼に水を掛けてもらい、お互いに清めあいます。

 

ただし、目上の方から 年下の人への水掛けは頭から掛けてもOK

それでも
誰それ構わず攻撃するような掛け方は決してしません。

 

以下の動画は
タイの東北部、コンケンという地域に青年海外協力隊の方が撮影した
ソンクラーンの様子

この動画では頭から掛けるっていってもパッパッとふり掛ける様な感じですね。

 

顔に白い泥が付いている方がいますが、

これは日焼け止めに使われていた”ディンソーポン”という物です。

泥灰土と薬草をミックスしてパウダーにしたもの。
薬効もあり、発疹にも効くので昔から使われていたそうです。

現在はエステでパックとして使うところもあるみたいですね。

 

場所によってはもうちょっと
バッシャバシャかけるところもあるようですが

きっとこれは修業の様な意味合いで掛けていると思われます。

 

と言うのも、水掛け、新年だけでなく
タイのお寺では普段から

「お清め」として冷水を参拝者にかける方法のお参りも存在するからです。

 

以下の動画内では結構な勢いでお清めされてる様子が観れます。
アジア全土からこちらのタイの寺にソンクラーンの時期に参拝者がくるそうですよ。

これはパヤ・ワンと呼ばれる、いわゆる年明け、元旦の様な日の参拝の様子

 

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ソンクラーン、本来の水掛けで使われる水は香り付き

 

さて、

この本来の水掛けを行う際に使用する水は

普通のお水ではありません。水に香りをつけた香水のようなものを少し垂らして作った

 

ナム・オップ と呼ばれるものです。

写真の様に水の中に花びらも散らします。

写真に写っている白い花は、ジャスミンですが、

ナム・オップの香りはこのジャスミンに似たチャルーというお花で香り付けられています。

 

実際お寺で仏様に
水を掛ける様子の動画を見つけました。

 

動画の最後の方で、お坊さんが参拝者に水を掛けながら
ポンポンと肩を叩いています。

これもお清めのひとつで
本当は、祈祷をお願いすると、お経が終わった時にポンポンとやってくれるものです。

 

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1:00あたりで参拝者に紐のような物を渡していますが

これはサーイシンという手首に巻きつけるお守り。

これも本来お寺では祈祷した時とかに渡してくれるものなんですよ。

 

旧正月は人が沢山いるから
簡易的な方法もとられるんですね。

さすが観光都市バンコク。

 

今や主要都市ならずタイ全土で行われている
水掛け祭り。

きっかけは新たな新年を迎えるための風習であったのが

一大イベントにまで発展しているのですが

節度をもってイベントに参加して欲しいな。なんて思ってしまいました。

 

 

 

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