こんにちは。とろみんです!
タイ正月(4月に行う旧暦の正月)、実は地域により
飾られる正月飾りや行われるイベントに違いがあるんですね。
今日はチェンマイのタイ正月について書いていこうと思います。
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チェンマイ、ランナー文化の影響を受けている
タイって、長い歴史の中で首都がバンコクでなかった時期もあるんですね。
ランナー文化といって
チェンマイが首都だった時期があります。
場所としてはタイ北部。
現在のチェンマイ・チェンライ・ナーン等が含まれる地域で、
1296年に建国されましたが、その後1558年からビルマに侵攻されて
ビルマの支配下になっていた事もあります。
そのランナー文化が栄えた北タイでは独自の文化が根付き
今でも山岳民族が暮らしていたり、ランナー文化時代の遺跡が見れる事でも有名な地域です。
チェンマイのタイ正月(ソンクラーン)でもこの地域特有のスタイルがあります。
チェンマイのソンクラーン
お寺へ参拝してお祈りをしたり
1番重要な行事が行われるのは他の地域と同じ4月15日です。
特徴的なもの
◆14日の砂運び
◆トゥンというのぼり型の旗
◆マイカムポー
14日の砂運びとは?
14日はワン・ナーオと呼ばれる日で、
この日はチェンマイでは川から寺に砂を運ぶ日です。
夕方には街で砂運びのパレードも行われています。
川の砂は「仏塔」を象った砂の仏塔(チェディ)を作る為に運ばれ、
寺の境内に仏塔を見立てて円柱型に盛られます。
*砂の仏塔に関してはもう少し下にその様子が分かる動画を貼りました。
土地に感謝をする。
という意味のある砂の仏塔つくり。
その年にお寺から足の裏に付けて外に持っていってしまった土をお寺に返す。
という意味もあります。
これを作る事でも徳を積めると言われています(徳を積む事をタンブンと言います)
お参りをする事で徳を積む(タンブン)についてはコチラをどうぞ
トゥンというのぼり型の旗
北タイでのソンクラーンで特徴的なのは
トゥンという干支が書かれた旗のような飾りがあります。
動画紹介:白地の布にカラフルな動物型がプリントされてるのがトゥン 大分大きなタイプの仏塔にさしていますね。
これをお寺にもって行き前日作った砂の仏塔に刺して飾ります。
意味としてはご先祖様供養の一つで、
先祖が天国へ行ける様に願って仏塔に刺すものです。
トゥンの柄部分は、伝統的には手作りの際は芋版で作られる為
とっても味が出るものなんですよ。
また、動画の1:55辺りから作っている
まるで日本の七夕飾りのような網の様な飾りも北タイの特徴的な飾りで、
天に昇れなかった先祖が上れるように救う為の物だそうです。
この写真の白や黄色い折り紙で作った七夕飾りと似ている
様に見えませんか?
トゥンは北タイの他にラオスでも同じ様な旗を砂塔に飾る風習があります。
ラオスでは、トープンという呼ばれ方をしていて
12支ではなく、8支のタイプが存在しています。
マイカムポー
木の枝で作られたお寺の中にある菩提樹に供えるものです。
菩提樹とは、お釈迦様が悟りを開いたといわれている木の事。
マイカムポーを作成する際は
枝の先が枝分かれしてYの字になっている物を必ず使うそうです。
まず皮をはいでツルツルにした後、寺によりますが布や金色の紙などを綺麗に巻いたり
白く塗ったりします。
最後に枝の先にお供え物のお花などをつけて、15日にお寺に持って行きます。
実際にマイカムポーを供えているチェンマイのソンクランの様子をご覧下さい。
周りには砂の仏塔が沢山あり大変賑やかな様子ですね。
菩提樹にマイカムポーを供える事で
菩提樹を支える=仏教の教えを支える
という意味があるそうですよ。
日本でも同じ行事を見てみても
地域により大分風習が違ってきますが、
タイでも仏教以前の神様の色が濃く出た地域や、
独自の文化によるお祭があったりと色々あるんですね。
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